Uターン就職希望者をターゲットにした採用に、SNS広告を活用できますか?
ただ「広告を出せばいい」はNG! SNS媒体の選択は慎重に
「そんなに便利なら今すぐにSNS広告を打ちたい!」そう思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。SNS広告を打つにあたって大きく分けて2つ、考えてほしいことがあります。 1つは「どのSNSに広告を出すか?」です。いまや、さまざまなSNSがあり、それらを使うユーザーも異なっています。たとえばFacebookには40代以上の管理職ユーザーが多いと言われます。一方、InstagramやTikTokは若いユーザーが多いため、新卒や第二新卒へのアプローチに適していると言えるでしょう。 まず、あなたが「どの年代層に情報を届けたいか?」でSNSを選ぶようにしましょう。ちなみに、「LinkedIn(リンクドイン)」は、登録時に会社名や役職名を入力するため、「福岡県の課長職以上」といったより属性を絞った広告出稿ができます。「役職ごとに絞って情報を届けたい」場合は、LinkedIn(リンクドイン)がおすすめかもしれません。 SNS広告では年代や役職などで属性を絞れることは、おわかりいただけたかと思います。しかし、注意したいのは「ただSNS広告を出しただけでは望む効果は得られない」ということです。 ご質問にあるように、「Uターン就職希望者の採用をしたい」場合、おそらくそういった方は長崎県にはいないはず。そうなると、「長崎県出身者は、どの地域で仕事をしている人が多いのだろう?」「採用したい年齢層や役職は?」といったリサーチが必要不可欠です。 私はこのリサーチからターゲットを探す行為をよく「釣り」にたとえています。釣りは餌をつけた竿を下ろして、魚が釣れなければポイントを移しますよね。そしてお目当ての魚がいそうなポイントを探っていく。SNS広告も同じです。リサーチやデータ分析を通して、ターゲットが釣れるポイントを探して広告を打つことがとても大切なのです。 ターゲットがいないポイントには、いくら竿を下ろしても何も釣れません。結局、広告費の無駄になってしまうこともあるのです。逆に少ない予算でも、ターゲットがいるSNSに一極集中で取り組めば、分散させるよりは効果が期待できるはずです。