あなたにとってのシティボーイとは?Vol.2
『ポパイ』が“City Boy”を再び掲げ、早4年。思い描く“像”は、今でも人それぞれだからこそ、このあたりでもう一度、この問いを14人に投げかけたい。 優等生を目指す必要はないけれど、意識するところから、大人への道は始まる。
ミュージシャン、スチャダラパーMC ANIにとってのシティボーイ
自分なりに考えるシティボーイというのは、まずその街に生まれ、その後もずっとそこで育ち、生活し続ける人かなぁ、という気がします。東京はもちろん、他の都市でも。そう考えると、そんな知り合いは意外と少ない気がする。そんな中、知り合いのシンゴスターはなかなかのシティボーイなんじゃないでしょうか。知り合ってもう20年以上になりますが、オシャレだし、独特な美学の持ち主です。その美学は独特過ぎてなかなか他の人には理解されなかったりすることも多いです。千鳥の言い方を借りれば、「クセがスゴイ」です。が、僕は嫌いじゃないです。先に行き過ぎて周回遅れに見えたりするんですが、シティボーイならではの照れと自嘲が交ざってて、なんかいいなぁと思います。(談)
写真家 石川直樹にとってのシティボーイ
ぼくの知っているシティボーイたちは、なぜかみんな東京以外の出身だ。地方から東京にやってきた人たちは、東京生まれの自分よりもよっぽど流行に敏感で、人から見られることに対して意識的な人が多いと感じる。が、ぼくが考える本当のシティボーイは、東京生まれ東京育ちにもかかわらず、流行とは無縁に自分の軸を持ち、人からどう見られようが自分はこう見る、という自我を持った人。五反田生まれ、男子校育ちの前田さんはまさにそんな人なのだが、でもふにゃふにゃと柔らかいところもあり、超自然体の人でもある。巷の動きに安易に乗らず、でも世間に背を向けているわけでは決してない前田さんが、ぼくにとってのリアルシティボーイ像なのだ。
「ユナイテッドアローズ」上級顧問 栗野宏文にとってのシティボーイ
ポール・スミスさんは僕たちにとってシティボーイの代表であり大先輩です。常に好奇心とオープンマインドを保ち、日々の暮らしを楽しく意味あるものとする人。田園に旅してもその感動を街の暮らしのエナジーにできる人。自分と等しく他者の暮らしやハピネスにも想いを馳せることができる人。創意工夫に満ち、そして何よりもユーモアを欠かさない人。そんなポールさんは年齢を超えてBOYであり続けているステキな存在ではないでしょうか。