あなたにとってのシティボーイとは?Vol.2
イラストレーター みうらじゅんにとってのシティボーイ
残念なことにシティボーイとは僕のことなんです。まず、シティに暮らしてますからずっと。服は伊勢丹メンズ館ですべて済ましてますし、帰りは必ずゲーセンに寄って大して欲しくもないヌイグルミをUFOキャッチャーで2個以上はゲットします。自慢じゃないけど気持ちはボーイで日々、不安タスティックに暮らしているのです。
編集者、TRIPSTER代表 野村訓市にとってのシティボーイ
シティボーイというんだから、都会育ちで、周りの流行りとかに流されない人。格好もそうだし、やることも何もかも自分のペース。都会が自然の環境だと思ってるから、都会と自然、その両方に暮らしてバランスをなんて言わない。食べ物だって好きなものを食べる。SNSもやらない。周りのみんなが知ってることを知らなくても、ちっとも慌てない。すると周りがその人のことを気にしだす。そう考えるとウェスはまさにシティボーイにぴったり当てはまる。流行には無関心だし、SNSはやらないし、自分だけの好きな場所で食べて、まるで一人違う地図を持っているような。なのに人はウェスをニューヨーカーのアイコンと呼ぶのだから。
漫画家、タレント 蛭子能収にとってのシティボーイ
“シティボーイ”って大竹まことさんでしょうか? なにせ洒落た感覚がないもので正直どんな人が、というのはわかりませんが、シティボーイにはおしゃれでただただかっこいい人というイメージを持っています。それに当てはまるとしたらリリー・フランキーさんがそうかなと。ここ半年間で観た映画には、なぜか必ずといっていいほど彼が出演しているんです。一人だけ異様にリアリティがあって、なにげない普通のセリフでも強烈に印象に残る。そしてやっぱりかっこいい。『バクマン。』のようなエンターテインメントから戦争映画の『野火』まで、どんな舞台にも馴染んでしまう彼には何かすごい力がありますね。最近ずっと彼のことが気になっています。(談)
文筆家 せきしろにとってのシティボーイ
シティボーイに必要なものはお笑いセンスである。それがなければただの流行りの服を着ている人にすぎない。例えばシティボーイらしからぬ失敗をしてしまっても、言葉のセンスでカバーしてしまう。失敗を前フリにさえしてしまう。これがカッコよくないわけがないだろう。天久聖一氏はそれができてしまう人なのだ。