ゲームで知り合った男子中学生にわいせつ行為…法廷で明らかになった”性的グルーミング”の中身
オンラインゲームで知り合った男子中学生を自宅に呼び出し、わいせつな行為をしたとして’23年11月に逮捕され、不同意性交などの罪に問われた竹内正男被告(43)の公判が8月6日、東京地裁で開かれた。 【卑劣犯罪者の素顔】駅のホームで乗客をBB弾で狙い撃ちした大学生容疑者の素顔 「竹内被告は、人気オンラインゲーム『荒野行動』のメンバーを募集し、男子小中学生を加入させてグループを作っていました。自身を『団長』として軍団のルールを作り、メンバーである団員たちを従わせていたのです。ルールを守れなかった団員に対しては“やらかし”と称し、罰として裸の画像や自慰行為を行っている動画を送るように要求。さらにその画像や動画をツイッター(現X)で晒すと脅し、男子中学生を自宅に呼び寄せてわいせつな行為を行っていました」(全国紙社会部記者) 法廷に姿を現した竹内被告は坊主頭で、体重は100キロ近くあろうという大柄な体格。スヌーピーがプリントされた黒色のTシャツに黒色のスウェットパンツ姿だった。傍聴席を鋭い視線で見渡す態度はかなり威圧的で、全く反省しているようには見えない。 起訴状などによると竹内被告は女性だけでなく、小学生から高校生までの男子学生を性的対象にしており、小中学生を中心に勧誘。“やらかし”た団員を自宅に呼び寄せ「俺にキスをしたらやらかしを帳消しにしてやる」などと言ってわいせつ行為に及んでいたという。 竹内被告の卑劣な行為に対して検察側は、「正当な理由がなく自身の欲望を満たすための行為」と断罪。起訴状の認否を問われた竹内被告は、行為については認めたものの一部を否認し、 「『正当な理由がなく』については真摯に彼と付き合っていました。『自身の欲望を満たすために』については双方の欲望を満たすためです」 とはっきりとした口調で反論した。 「竹内被告は、被害者が小学生の時に軍団に加入させ、誕生日や中学入学の時にお祝いのコメントを送ったりしていました。最初は優しく接近し、手懐けてから性的な行為に及ぶ、いわゆる“性的グルーミング”を行っていました。巨漢で40歳過ぎの竹内被告が、男子小学生や中学生を支配下に置き、犯行に及んでいたのです。極めて悪質です」(全国紙司法担当記者) 被害者と「真摯に彼と付き合っていました」と主張した竹内被告だが被害者は複数人おり、他の被害者についても「付き合っていると思っていた」と自分勝手な主張を繰り返している。 「今後、余罪が出てくる可能性が極めて高く、捜査も並行して行っている状況ですので判決後半の日程は決まっていません。オンラインゲームを通じて子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースは増加傾向にあります。犯罪者は身分などを偽りゲーム仲間として子どもたちに近付くのです。 そして、ある程度仲良くなったところで、罰ゲームなどで裸などの画像を送らせます。その後、その画像をSNS上にばらまくなどと脅し、金銭を要求したり、性的関係を迫ってくるのです。今回の逮捕は氷山の一角に過ぎません」(前出・記者) 決してオンラインゲームが危険というわけではないが、見えない相手と簡単に交流ができてしまうが故の危険性も孕んでいるということを、親たちはもっと理解する必要があるかもしれないーー。
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