「7歳の愛子さまは由莉を抱っこ」「亀や金魚も…」天皇ご一家のおそばにいた“生きもの”【猫の写真も話題】
雅子さまが縫われた幼稚園バッグの刺繍
今回、宮内庁が猫の写真を発表する前に、同じ写真を雅子皇后が4月の園遊会で現代美術家の横尾忠則氏ら猫好きの招待客に披露された。 「当然、記者会が写真の内容を紹介して欲しいという要望を出したことも発表に繋がった」(宮内記者) 天皇ご一家は、インスタグラムでの写真公開を始めとして、皇室のご活動の一部をオープンにしている。「生きもの」とご一家の写真によって、皇室がより身近なものに感じられるようだった。 振り返ってみると、ご一家の近くにはいつも「生きもの」たちがいた。愛子さまがご誕生なさった時には、すでに当時の皇太子ご夫妻は2匹の犬の「ピッピ」と「まり」(雑種・雄と雌)を飼われていた。2匹は両陛下に寄り添い愛子さまのご成長を側で見守ってきた。 愛子さまが学習院幼稚園のご入園にお持ちになっていた幼稚園バッグには、2匹の犬をモチーフになさった刺繡を雅子さまが縫われていたほどだった。
保護犬だった生後2カ月の「由莉」
2匹が死んでからは、2009年に捨てられて保護されていたという生後2カ月の「由莉」(雑種・雌)を動物病院から譲り受けた。 愛子さまは「まり」に響きが似た「ゆり」という名前を考えられて、後に漢字の「由莉」になさったという。 当時、新しい家族となった「由莉」を初めてご静養先の御料牧場に一緒に連れて行く際、7歳だった愛子さまは小さな体で一生懸命に抱っこなさっていた。まるで新しい家族を記者団や待機していた人たちにお披露目してくれているかのようだった。 愛子さまが小学校2年生から不規則登校になった時も、東宮職が犬のリードを引きながら一緒に登校した日もあった。「由莉」は今でもご一家の家族として大切に育てられていて、ご一家のお誕生日やご静養先などの撮影でも登場することは多い。
アイメイト協会の啓発ブースに足を運ばれてきた
皇室と「生きもの」の歴史は長く、陛下も皇太子時代に犬を飼われていたことがある。妹の黒田清子さんも学習院初等科の卒業文集で将来の夢について、 《盲導犬の指導員になりたい》 と記されたほどだった。 「飼われていた紀州犬の『千代』にも盲導犬の訓練を受けさせたり、盲導犬育成団体が主催するチャリティコンサートやイベントにも積極的に出席なさったりしていました」(元宮内記者) 愛子さまも、雅子さまがご療養中初期の頃に、動物介在療法のフォーラムに親子で初参加なさったことがある。犬がペットとして可愛らしいだけでなく、人間に与える数々の効果を学ばれている。後に「由莉」もセラピー犬としての訓練を受けて、医療施設などでアニマルセラピーの活動に参加している。 愛子さまは学習院女子中等科在学中から、大学生時代も毎年、文化祭などで行われるアイメイト協会の啓発ブースに足を運ばれてきた。介助はもちろんのこと災害地などでの救助犬としての活動や、福祉施設、病院でも癒し効果が体調の快復に繋がるといわれている人と犬との関係は、日本赤十字社で働く愛子さまにとってご関心の一つなのかもしれない。
家族の一員として安らぎと潤いを与えてくれる大切な存在
天皇ご一家と「生きもの」の生活について、雅子さまは2018年の結婚25年の文書回答の中で次のように述べている。 《家族皆で、犬、猫などの保護された動物を可愛がって育てたり、世話してまいりましたが、この動物たちも、家族の一員として安らぎと潤いを与えてくれる大切な存在》 愛子さまは幼い頃から、猫、犬以外にも亀や金魚、兔といったたくさんの「生きもの」たちと触れ合ってきた。これからも一つの命の尊さを大切になさっていかれることだろう。
友納尚子