自動運転の時代、車が「カラオケ」「映画館」に…韓国・通信大手が進化させる車載「情報+娯楽」機能
【10月06日 KOREA WAVE】韓国のカラオケ機器製造「TJメディア」が最近、現代自動車の高級車「ジェネシスG80」にカラオケアプリを提供するなど、車載「インフォテインメント」サービスの形態がますます多様化している。これにより、通信による観測・警告の情報提供だけでなく、決済・娯楽などの機能まで実現できるようになっている。 「インフォテインメント」は「インフォメーション(情報)」と「エンターテインメント(娯楽)」をかけあわせた概念を指す。自動運転技術の高度化に伴い、市場性が期待されており、通信業界も関連投資を拡大している。 韓国の大手通信3社は外部ネットワークと車を接続する「コネクテッドカー」事業を展開している。インフォテインメントのコンテンツをダウンロードする際に必要な低遅延通信環境を提供できるからだ。 KTによると、同社のコネクテッドカーサービスの加入者はすでに300万人を超えており、韓国におけるコネクテッドカー利用者の半分を占めている。 現代自動車グループに無線通信回線を独占供給するLGユープラスも、2019年から「U+ドライブ」を提供中だ。SKテレコムの「NUGUオート」もある。 これらのサービスは共通してAI音声認識機能を搭載している。ドライバーが安全に操作できるように、コンテンツ利用時の操作が最小限に抑えられている。たとえば、SKテレコムのNUGUオートは昨年、2.0のアップデートにより「ルーチン」機能が追加され、頻繁に使用するアプリを音声コマンドで連続して操作できるようになった。ドライバーが「出勤しよう」と言えば、ナビ、スケジュール確認、音楽再生などが順次実行される。 KTもAI音声ソリューション「AISE」を導入し、車両内の音声認識環境を最適化している。ノイズやエコーキャンセリング機能を活用し、認識率を97.5%まで向上させた。 また、完成車メーカーとのコンテンツ協力も進めている。LGユープラスは「KIAコネクトストア」にゲームパッケージ「ゲームポータル」を提供しており、起亜(キア)EV3で利用可能だ。トヨタコリアとも協力し、スポーツ中継を視聴できる「スポキー」プラットフォームを「トヨタコネクト」に追加した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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