「サブカルとJ-POP」1990年代編、渋谷系、ダンス、エヴァンゲリオン
サブカルという決まった形はない
静かな伝説 / 竹内まりや 流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。 90年代編、いろいろなことがあったんだなと、あらためて思いました。目まぐるしいぐらいに次から次へと出てきていましたね。これも90年代振り返っていて、エヴァンゲリオンを当時知らなかったんですね。ちゃんと見てない。そんな親父が90年代のサブカルを語れるかと思ったりもしたのですが、こんなふうに着地できました。この後2000年代に入るとボカロが登場してくるわけで、これは違う流れになるんだなとも思ったりもしております。 これもあらためて思ったことなんですが、音楽でも映画でもそうなのですが、サブカルという決まった形はないんだと思うんです。主流の人たちがやっていること、世の中で流行っていること、それに対しておもしろくないよな、もっと違うことをやろうよと思った。みんなが気が付かないようなこと。それをおもしろがれる人たちが始めたこと、時には思いつきや欲求不満のはけ口みたいなことが、みんなに珍しがられてそこから1つの流れになっていくことで、サブカルが生まれていくんだなと思いました。そうやって考えると、サブカルってやっぱりおもしろいんだと思います。誰かがおもしろいなと思ったことがこうやって残ってきて、そこから流れが誕生してメジャーというところへ行く。それがサブカルとメイン・カルチャーの関係じゃないでしょうか。 90年代と言うと、メガヒットの時代ということで、何が売れました、何が1位でした、ミリオン・セラーがこんなにありました!っていうことばかりで語られてしまうのですが、実はそうじゃないですね。そうじゃないところの方がおもしろいんだというのが今週の感想でもあります。来月もそういう話になるんですね。なんで最後ゆずで終わったか。路上でしょう。その10年後に路上から始めるアイドルが登場するんですね。ももいろクローバーZ。「それはももクロから始まった 新アイドル伝説」というのが来週からの4週間です。さて、どうなるでしょう(笑)。 <INFORMATION> 田家秀樹 1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。 「J-POP LEGEND CAFE」 月 21:00-22:00 音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストにスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。 OFFICIAL WEBSITE : OFFICIAL Twitter :@fmcocolo765 OFFICIAL Facebook : @FMCOCOLO radikoなら、パソコン・スマートフォンでFM COCOLOが無料でクリアに聴けます! →
Rolling Stone Japan 編集部