最終予選で4戦連続ベンチ外...長友佑都は代表キャリア最大の苦境をどう抜け出すのか?「選択肢を監督に与えられるように準備したい」
4バックに戻して戦うのも一案だ
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、日本はここまで3勝1分の勝点10でグループCの首位に立つ。このまま一気に走って、できるだけ早く8大会連続8度目の出場を決めたいところだ。 【画像】年内ラスト、インドネシア・中国と対戦!W杯アジア最終予選で敵地での連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介! そのためにも、11月のインドネシア&中国との2連戦で勝点6が欲しい。FIFAランクでは格下と目される両国だが、特にインドネシアは欧州組が11人というかなりの難敵だ。森保一監督も7日のメンバー発表会見で「インドネシアはもともと熱狂的なサッカー文化があるが、インドネシアにルーツのある選手が帰化しており、彼らのほとんどが欧州で活躍している」と警戒心を募らせていた。 そういったなか、日本は3バックの中央を担っていた谷口彰悟(シント=トロイデン)が負傷で離脱。3バックを継続する場合は、板倉滉(ボルシアMG)がセンターを任される可能性が大だが、彼もそこまで経験値がない。ならば、DF陣全員が慣れている4バックに戻して戦うのも一案だ。 そこで存在価値が高まりそうなのが、38歳の大ベテラン・長友佑都(FC東京)だろう。3バックで戦った最終予選の過去4戦はいずれもベンチ外。代表キャップ数142という歴代2位の記録を持つ偉大な男にとっては、屈辱以外の何物でもなかったに違いない。 「最終的に自分はピッチに立っているという自信があるんで、全然焦ってはいないですし、自分は悔しい気持ちをエネルギーとしてポジティブに変換できる」と11日のジャカルタでの練習後にも本人は語気を強めていたが、4バックが視野に入ってくる今回はベンチ外から抜け出す道を見出せるかもしれないのだ。 実際、今回のメンバー27人のうち、本職の左SBは彼だけ。そこは森保監督もリスペクトしているはず。CB兼任の町田浩樹(ユニオンSG)、右SB兼任の菅原由勢(サウサンプトン)の起用も考えられるが、CBが手薄になっている今、町田を左に回す余裕はないし、菅原も右SBでプレーするだろう。だからこそ、長友のスタメン抜擢がないとは言えないのだ。 ただ、指揮官には「ここまで3バックを継続し、結果が出ているから、布陣を変えたくない」という思いもあるだろう。その場合、長友は左ウイングバックの競争に参戦しなければならなくなる。 ご存じの通り、今の代表の左ウイングバックは三笘薫(ブライトン)を筆頭に、10月のオーストラリア戦で値千金の同点弾を演出した中村敬斗(S・ランス)、スピードと献身的な守備でチームに貢献できる前田大然(セルティック)の3人がしのぎを削っている。 しかも、相手との兼ね合いもあって、守備的な長友を使うという選択になりづらいのが実情だ。そこは彼自身も理解したうえで、自身のストロングを研ぎ澄ませ、それを強く押し出していく覚悟だという。
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