「ツヤ」は欲しいけど、「テカリ」は要らない。大人の肌悩みに応える“ツヤマッピング”で理想のツヤ肌を作る方法
シミやくすみなどの肌悩みをカバーしながら、活き活きとした高揚感が宿る肌。相反したニーズを同時に叶えるベースメイクのカギといえば「ツヤ」。ヘアメイクアップアーティストの岡田いずみさんに40代からの肌作りと題して、失敗しないツヤ肌作りのコツを教えてもらいました。 【写真で解説!】ハイライトやコンシーラーを入れる位置がわかるツヤマッピング
お話を聞いたのは……
ヘアメイクアップアーティスト 岡田いずみさん(KIKI.ink) 大手化粧品メーカーのヘアメイクアーティストとして広告ビジュアル・ファッションショー・商品開発・教育やセミナーなどに携わる。現在はフリーランスとして雑誌・広告などでも活躍。その多岐にわたる美容知識を活かし、商品開発やイベント等も手掛けている。2021年には肌とメイクと道具のトータルビューティブランド「Shin;Kuu (シンクー)」やメイクボックス&ポーチブランド「MAY TWELVES(メイトゥエルブ)」のデザイナーとしても活動を広げている。
そもそも大人にツヤって必要ですか?
ツヤの良さって何だろう? と私なりに考えてみたのですが、「ヘルシーに見える」「若々しく見える」「素肌のような抜け感を出せる」など、ツヤ肌のイメージってものすごくいいですし、ここ10年くらい肌のトレンドも「ツヤ」ありきになっています。 美しいツヤを演出するには「光」が欠かせません。一番美しい光といえば、自然光ですよね。例えば、オンライン打ち合わせで肌をきれいに見せたいなら、机の正面に大きな窓がある場所でおこなうとベター。自然光を正面から受けると、肌がきれいに見えますよ。 結論から言うと、大人のツヤはあったほうがいいです。ですが、「とりあえず、ツヤっとけば、大丈夫よね?」というのはダメ。「アラが飛ばせるよね」的な考えで、そこらじゅうにツヤを仕込んでも、返って不自然さが出てしまう。これが「テカリ」です。 ちなみに、自然光と比較される照明の光も要注意。とても強い光を放つため、正面から当たっていればアラは飛ばせます。ですが、角度が変わると影を作ってしまうのです。女優さんやタレントさんのテレビ収録時のメイクは、光と影の両方を計算して作らなければなりません。 ツヤには光が欠かせませんが、表裏一体で影も作ってしまうこと。さきほどのテカリも踏まえ、大人のベースメイクはツヤの場所と量を間違えないようにしたいですね(岡田さん)。 Q:マット仕上がりのファンデを使っていますが、マットはダメなのでしょうか? A:マットといっても全くツヤがないわけではありません。マット肌を象徴する陶器のようなしっとりとたおやかな美しい肌は、「上品さ」や「きちんと感」を演出します。最近では、ツヤのバリエーションとでもいいますか、ツヤの質や幅も増えています。ハーフマットタイプのクッションファンデも数多く登場しているので、T.P.O.やニーズに合わせて、ご自身に合う肌質を選んでみるのもいいかもしれません(岡田さん)