東海道新幹線の自由席が来春から3両→2両に減らし指定席増加へ「ゆっくり座れる」賛成や「時間気にしないと」反対も
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2024年も残り1カ月ほどとなりました。 この季節、新幹線に乗る人も多いのではないでしょうか。 その新幹線に新たな動きが出てきています。 2025年春に予定されているダイヤ改正で、東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」に大きな変化が起きるといいます。 28日のテーマは「2025年春『のぞみ』の自由席が減る?」です。 東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」。 東京から大阪まで2時間半ほどで移動できるため、普段から出張や旅行などで利用する人も多いです。 「のぞみ」は現在16両編成で、通常は1号車から3号車の合わせて250席が自由席。 指定席は868席で、グリーン車は200席あります。 自由席と指定席とグリーン車、好みはどれか街で聞くと、「自由席1・2・3(号車)、3ですかね。(すぐに新幹線)何本か来るので、指定席で『この時間』というより、一番早いのに乗りたい」「私も3ですね。時間の融通が利く」「9か10号車(グリーン車)、12・13号車(指定席)ですね。子どもがまだ小さいので、比較的グリーン車の方が席が広い。12・13(号車)だと目的地によるが、エスカレーターや階段、エレベーターがある」などの意見がありました。 2023年から「のぞみ」は年末年始やゴールデンウィーク、お盆といったピーク時だけ自由席を取りやめて、全席指定席で運行しています。 2024年の年末年始も「のぞみ」は全席指定席になることが発表されているため、お出かけの予定がある人は注意が必要です。 この変更で、2023年の帰省ラッシュの時、例年大混雑する東京駅のホームは大きな混乱は見られませんでした。 そんな中、JR東海とJR西日本は2025年3月のダイヤ改正で、85席ある「のぞみ」の3号車を自由席から指定席に変更することを検討しているということです。 3つある自由席車両が2つになることについて街で聞くと、指定席ユーザーは「私はいいと思う。(指定席だと)ゆっくり座れる。時間通りに行ったら座れる、それがメリット」と話しました。 一方、自由席ユーザーからは「隣のサラリーマンの人が疲れたのか、すごくいびきがうるさくて、『やだな』と思いつつ、結構人がいて、指定席だし移動もできない。自由席だとすいているときは、隣に人が座ってきたとしても移動できるし、ある程度自由がきく」「困ります。(指定席だと)時間とかを気にしないといけなくなるんで、大変です」といった声が聞かれました。 それぞれ使い方があるようですが、3つある自由席車両のうち3号車だけを指定席にする理由はあるのか、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに聞きました。 鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん: 実際に東海道新幹線を利用すると、指定席を利用する人が多くて、満席という状態がよく出る。自由席は着席が保証されているわけではないから、座席を確保したい。それから途中駅から乗られる方も多い。(席に)座れないということがあると、自由席よりは指定席を確保したいというニーズに応えるのだろうなと思う。 では、今後もダイヤ改正のたびにこうした動きは続くのでしょうか。 鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん: 将来的に「のぞみ」は全車両指定席になるのかなと思う。例えば、時間帯とか区間で、利用者が少ない区間とか、そういうところは一駅特例で「空いている席に座っていい」という自由席になる可能性もある。最初から販売している列車の(座席は)設定上、全車両指定席になるのかなと思う。 JR東海は、指定席の利用実態を踏まえ、最適な座席区分を検討しているとしています。 どんな結論になるのか注目です。