80代の母が「こだわりがないし節約したい」と言って3食同じご飯を食べています。1万円でも仕送りをして「外食費」にあててもらうべきでしょうか?
年齢を重ねると、外に出掛けて食事をする機会が減る人もいるでしょう。自分だけだからと、節約のために毎日同じものを食べる人もいるかもしれません。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説 しかし、高齢の親が毎日3食同じものを食べている場合、たまには外食をして気分転換してほしいと考える人もいるのではないでしょうか。 本記事では、外食や中食にかける費用をまとめ、1万円の仕送りでどのくらい外食を楽しめるのか紹介するとともに、節約や健康を考えた外食のポイントを紹介します。
外食や中食にかける費用
東京都の令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」によると、平日の昼食で外食・中食1回にかける平均費用と割合は表1の通りです。 なお中食とは、弁当や惣菜類など調理済みの料理を購入・テイクアウトしたり、デリバリーを利用したりするなど、家庭外で調理された食品を家や職場に持ち帰って食べる食事形態を指します。 表1
出典:東京都 令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート「都民の食習慣と外食・中食の利用状況 外食・中食で使用する金額」を基に筆者作成 最も多いのが「500円以上800円未満」の割合でした。次いで「800円以上1000円未満」の割合が多く、2つの価格帯の割合を合計すると50%以上となります。月1万円の仕送りで外食1回に1000円かければ月に楽しめる回数は10回ですが、外食の利用方法を工夫して500円ほどに抑えられれば20回外食が楽しめるでしょう。
節約しながら外食を楽しむコツ
外食はぜいたくなことのように思うかもしれませんが、節約しながら楽しむことも可能です。高齢の親世代にとっては、外食が息抜きになることもあるでしょう。コストを抑えて外食を楽しむ方法を伝えてあげられるようにするとよいかもしれません。 外食費を節約するなら、クーポンの利用がおすすめです。店舗によっては折り込みチラシやインターネット、公式アプリでクーポンが配布されているケースがあります。クーポンを利用すれば、1回数十円~数百円の節約が可能な場合もあります。親が住む地域にある飲食店のクーポンを送ってあげるのもよいでしょう。 また、ポイントカードを利用するとポイントの還元を受けられるため、実質的に節約ができます。コツコツとポイントを貯めれば、中には1食分無料になる店舗もあるようです。よく通う店舗であれば大きなリターンを得られるでしょう。 ほかにも、サービスデーや割引デーを狙って利用する方法も有効です。飲食チェーン店では、特定の曜日や日にちに割引を実施している場合があります。ランチメニューが普段より安くなる日を選んで外食すると、よりお得に食事を楽しめるでしょう。