80代の母が「こだわりがないし節約したい」と言って3食同じご飯を食べています。1万円でも仕送りをして「外食費」にあててもらうべきでしょうか?
健康を気にしながら外食を楽しむコツ
外食を利用する際は、価格だけではなく健康にも気を配りましょう。年齢を重ねていくと健康管理が生活の質を大きく左右するようになります。生活習慣病のリスクを軽減するためにも、食事の選び方や栄養バランスに対する意識が大切です。 生活習慣病を予防するためには、脂肪や塩分の多い食事を避け、主食・主菜・副菜がバランスよくそろった食事を心がけることが基本です。 しかし、頻繁に外食すれば、栄養バランスの維持が難しくなるおそれがあります。外食では主食や主菜に偏りがちで、副菜が不足することも多いでしょう。そのため、外食時には野菜や海藻類を使った副菜を意識的に選ぶことが大切です。 副菜不足の対策として、サイドメニューの選び方に注意しましょう。サイドメニューとして提供される冷ややっこや温泉卵以外にも、野菜やきのこ類を多く使ったメニューを選ぶのがおすすめです。なお、チェーン店ではメニューに栄養成分が表示されている場合もあるため、エネルギーや脂質、食塩量を確認する習慣をつけるとよいでしょう。 栄養バランスを考えた外食は、食事後の満足感や体調にも大きな影響を与えます。外食時に食べ過ぎたり、不健康なメニューを避けたりすることで、健康を維持して生活習慣病のリスクを減らせるでしょう。高齢者の場合、食事の内容が健康寿命にも影響するため、外食でもしっかりとバランスを意識することが大切です。
1万円の仕送りで500円程度のランチであれば月20回ほど楽しめる
今回参照したアンケート調査の結果によれば、外食する際にかけている費用は500円から1000円未満の範囲の人が半数以上いることが分かりました。節約を意識して、1回の外食費を500円に抑えられれば、毎月1万円の仕送りで20回ほど楽しめる計算です。 今回の事例のように、80代の母親が節約のために3食同じご飯を食べているという場合は、外食がよい息抜きになるでしょう。外食する際は節約も大切ですが、健康面を考えて栄養バランスの取れたメニューを選びましょう。 出典 東京都 令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート 都民の食習慣と外食・中食の利用状況 調査結果 外食・中食で使用する金額 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部