「シューティングブレーク」って何?「ワゴン」との違いは?…フェラーリ「FF」やポルシェ「タイカン スポーツツーリスモ」も同じジャンル?
現代版シューティングブレークが相次いで登場
そののちポルシェは「パナメーラ」や「タイカン」に設定される「スポーツツーリスモ」でシューティングブレークに参入。メルセデスも自らコンパクトな「CLAシューティングブレーク」をCLSの妹分として発売した。さらに2020年代を迎えても、フォルクスワーゲンが「アルテオン」にシューティングブレークを設定するなど、とくにドイツにおいては一大勢力を形成するまでに至った。 また、かつてのシューティングブレークの本家本元、英国のジャガーが送り出した初代・現行(すでに生産は終了)の「XFスポーツブレーク」も、この新世代シューティングブレークの方程式に準拠したものといえるだろう。 こうして新たな活路を見出したかに見えるシューティングブレークながら、昨今のSUVの爆発的な増殖によって、その前途には暗雲が垂れこめているかにも思われる。 クーペをワゴン化した現代版シューティングブレークとは逆に、もともとがワゴン由来だったSUVのテールを逆にクーペスタイルとしたモデルも、現代版シューティングブレークのパイオニアであるメルセデスを筆頭に、BMWやアウディ、あるいはルノーなどからも相次いで登場しており、シューティングブレークの未来をさらに混沌としたものにしているかに感じられるのである。
武田公実(TAKEDA Hiromi)
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