AI人材育成、教育の「民主化」を目指し、OpenAI・テスラの元AIエンジニアがAI学習スタートアップ「Eureka Labs」を設立
AIの専門知識を持つ人材不足に困る、35%の企業
世界のテクノロジーリーダーの約3分の1が、AI/データアナリスト/オートメーションエンジニア(35%)、ネットワーク(36%)、サイバーセキュリティ(39%)の人材確保・維持に困難を感じているという。8月に発表された、インテリジェント・インターネット・プラットフォームであるエクスペリオが委託し、調査会社、IDCインフォブリーフが調査した報告書、『Enterprise Horizons 2024』で判明したことだ。 欧州、米国、アジア太平洋のグローバル企業の650人のテクノロジーリーダーを対象に、現在直面している機会と課題について尋ねた。世界中の最高情報責任者(CIO)にとっての最優先事項はAIであるにも関わらず、社内にAIの専門知識を持つ人材が不足していると、企業の35%が感じていることが判明した。 では、その不足分を補うために、外部の技術パートナーを頼ろうにも、CIOの約29%が、AIイニシアチブをサポートしてもらうにはパートナー企業が能力不足だと報告している。 AIのみでなく、ネットワーク関連の人材採用にも苦労している(36%)ほか、ネットワーク自体、パフォーマンス(38%)と柔軟性(38%)が欠けるという課題が世界中のCIOの頭痛の種になっている。 このような状況下で、慎重ながらも楽観的な見方が広がっていることも確かだ。約32%がAIの導入を慎重に進めており、44%はAIイニシアチブに熱心で準備ができていると、自社を位置付けている。カーパシー氏が世界最高のAIコースと自信を持つ「LLM101n」でAIを学んだ学生やAIを駆使した教育を受けた、いわばAIに育てられた学生が、世界的なAI人材不足を補う日はそう遠くないだろう。
文:クローディアー真理/編集:岡徳之(Livit)