体操の国際大会ボローニンカップに向け技を磨く岡選手＝2018年12月

　パリ五輪第6日の7月31日、体操男子の個人総合で初出場の岡慎之助選手（20）＝岡山市出身、徳洲会＝が金メダルを獲得し、団体総合との2冠に輝きました。中学生の時から目標としていたパリ五輪で頂点に立つという夢をかなえた岡選手の軌跡を写真で振り返ります。 【写真】2018年の全中体操男子個人総合で初優勝した岡選手 　岡選手は4歳で体操を始め、おかやまジュニアスクール時代から国内外の大会で活躍。2018年、興除中3年時に全国中学校体育大会（全中）体操男子個人総合を制しました。岡山勢としては9年ぶりの栄冠。にもかかわらず「力が入りすぎて（鉄棒以外は）満足な演技はできなかった」と反省を口にしています。 　2018年は全中に続き、福井国体や全日本団体選手権でも活躍を見せた岡選手。12月には青少年の善行をたたえる「岡山県わかば賞」が贈られました。伝達式では「世界選手権や2024年パリ五輪出場という目標に向けて努力を重ねたい」と話しました。 　高校1年時の2019年に強豪チーム・徳洲会に進み、直後の世界ジュニア選手権で団体総合と個人総合の金メダルを獲得、種目別でもあん馬で2位、平行棒で3位に入りました。

五輪代表入りを決め、笑顔の岡選手（左）＝2024年5月

　2024年5月のパリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯で初優勝を飾り、初の五輪切符をつかみました。2022年の全日本選手権で負った右膝の大けがを乗り越えての代表入りに「ほっとした。パリでは絶対に団体で金メダルを取りたい」と話しました。 　種目別では、8月5日の平行棒と鉄棒に出場します。得意の平行棒に、NHK杯でも五輪の団体、個人でも勝利をつかみ取った鉄棒。158センチの金メダリストのさらなる挑戦に期待が高まります。