新生!藤浪晋太郎、3A8登板連続無失点 2回18球パーフェクト投球でガッツポーズ ストライク率89% けがから復帰後防御率1・85!
メッツ傘下、3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手が8日(日本時間9日)、スクラントン戦で4点ビハインドの九回から2イニングを投げて無安打無失点。18球のうちストライク16球、無四球のパーフェクト投球で連続無失点登板を8に伸ばした。 今季初の連投をへて3日ぶりのマウンドに立った藤浪。3-7の九回から5番手で登板した右腕は、先頭の痛烈なライナー性の打球を遊撃手の好捕に助けられると、次打者はカウント1-2から145キロスプリットで二ゴロ。3人目もスプリットで左飛に仕留めた。 藤浪の好投にこたえるかのように味方打線が九回裏に4点を返して延長戦に突入。タイブレークの十回は無死二塁の場面からスタートしたが、先頭を直球で二飛に打ち取ると、元メジャーの捕手ナルバエズには2球連続カットボールで一ゴロ。2死三塁となったが、最後は元ドジャースのトランメルを直球勝負で3球三振。最後は外角高めコーナーにこの日最速の160・1キロを投じてバットに空を切らせた。 本拠地ファンの大歓声を浴びた藤浪は右手でグラブを叩き、ガッツポーズを披露。18球のうちボール球はわずか2球、ストライク率89%のパーフェクト投球に充実感いっぱいの表情を見せた。 メジャー1年目だった昨季の藤浪はアスレチックスとオリオールズで64登板、7勝8敗2セーブ、防御率7・18。オフにメッツと1年335万ドル(約5億円)+出来高85万ドル(約1億2000万円)の好条件で合意したが、開幕ベンチ入りならず。さらに右肩の故障で5月中旬から6月下旬まで離脱し、7月下旬にはメジャー40人枠からも外され、現状は“構想外”扱い。 3Aでの成績は25登板、防御率5・46と苦しんでいるように見えるが、けがから復帰後の20登板は防御率1・85。24回1/3を投げて与四死球13、奪三振29。8試合連続無失点、4試合連続無四球と安定した投球を続けている。