偉人たちの言葉があなたの心をケアしてくれる「介護に疲れているあなたへ」コラムニスが贈る名言5選
あなたに伝えたい名言その2
「幸せを数えたら、あなたはすぐ幸せになれる」アルトゥル・ショーペンハウアー(ドイツの哲学者/1788~1860年) 絶望のどん底にいる人だって、少なくとも「生きている」という幸せは手にしています。まして、平穏な日々だけど何となく物足りないという状況なら、寝る家がある、友だちがいる、ご飯が食べられる……など、たくさんの幸せを数え上げられます。 介護というつらい現実に直面しているときは、気持ちが後ろ向きになって、幸せより不幸をリストアップしがち。そこで、いったんふんばってみましょう。不幸を数え始めたら、人はすぐ不幸になることができます。一度しかない人生なのに、不幸な状況を嘆いたり恨んだりしている場合ではありません。 この言葉は、つらい状況や苦しい状況にあるときにこそ、真価を発揮してくれます。今ある幸せやこれから訪れる幸せなど、全力で幸せを数え上げましょう。探せばきっと見つかります。「自分のいいところ」も、数え上げれば数え上げるほど、自分を好きになれます。毎日がんばっているあなたは、こちらを見つけるのはきっと難しくないでしょう。 結論 「自分の『幸せ』は自分だけのもの。他人がどう“幸せ”かは関係ない」
あなたに伝えたい名言その3
「後悔はたくさんした方がいいのです。悲しみをもみ消さないで、むきあって、慈しみましょう」ヘンリー・デヴィッド・ソロー(アメリカの作家・詩人・博物学者/1817~1862年) 人生に後悔はつきものです。介護の日々も同じ。後悔はけっして悪いものではありません。ソローのこの言葉は「それがいつか自分から距離のあるひとつの思い出になるまで。深く後悔することは、もう一度生き直すことにつながります」と続きます。 「後悔しない生き方」というと、望ましい生き方のように聞こえます。しかし、「後悔しないこと」を目的にすると、安全策ばかりの人生を送ることになりかねません。ソローが言うように、むしろたくさん後悔して、したたかに自分の糧として、また次の一歩を踏み出したいところ。そこにはきっと新しい世界が広がっています。 あなたが今、後悔を抱えているとしたら、しっかりむきあって慈しんで「思い出」にしてしまいましょう。それが、後悔という過去のしつこい呪縛を振り払う唯一の方法であり、本当の意味での「後悔しない生き方」です。 結論 「人間は『後悔』を栄養にすることで、さらに大きく成長することができる」