BYD第3弾となる「シール」に試乗、奇抜さよりも真面目が際立つ正統派EVスポーツセダンの姿があった
■BEVで気になる充電性能は? 充電は6kWhのAC普通充電と、最大105kWhのDC急速充電に対応する。BYD Auto Japanによると、SOC30%(外気温15度)からの急速充電(充電器出力90kWタイプ)では30分間で42kWhとほぼスペックどおりの充電量が得られたという。 これは約300~325㎞走行ぶんに相当する充電量だが、ここにはLFPバッテリーの特徴である充電時の少ない発熱量(充電開始時のバッテリー温度は約16度で30分間の充電後が約34度)も貢献している。
■BEVながら現実的な価格設定も魅力的 車両価格は、シングルモーター仕様528万円(CEV補助金を含む実質価格は493万円)、ツインモーター仕様605万円(同570万円)。さらに導入記念として1000台限定の特別価格として、シングルモーター仕様495万円(同460万円)、ツインモーター仕様572万円(同537万円)での用意がある。 【シール価格設定】 ●シングルモーター仕様(BYD SEAL) 希望小売価格528万円 導入記念キャンペーン価格495万円
●ツインモーター仕様(BYD SEAL AWD) 希望小売価格605万円 導入記念キャンペーン価格572万円 ※導入記念キャンペーンは、先行1000台限定のキャンペーン特別価格 BYDは日本市場において2023年の1月から2024年5月までの間で2,277台の販売実績を残した。6月6日現在の販売拠点は開業準備室を含めて全国で55、ショールームを完備する店舗数は30を数える。BYD Auto Japanでは、この数字を2025年末までには全国100へと引き上げる計画があるという。
西村 直人 :交通コメンテーター