梅雨の晴れ間も熱中症に注意!夏本番を前に今から「暑熱順化」で暑さに強い体をつくる
暑熱順化が戻ることも…
注意しておきたいのは、一度暑熱順化できても、数日でも暑さから遠ざかると効果がなくなってしまう点だ。普段の生活に無理なくメニューを取り入れ、継続することが大切となる。 続けるコツは、難しく考えず、普段の生活の中で暑さに慣れるよう意識すること。 徒歩や自転車で買い物に出かけたり、通勤・通学、犬の散歩などでも行える。子供だと体育の授業や部活動・遊びに出かけること、高齢者だと散歩に出かけるのもオススメ。 これらはあくまでの目安のため、個人の体質・体調、その日の気温や室内環境に合わせて無理のない範囲で実践しよう。運動時は屋外や室内の天気や気温などの環境の変化に注意し、水分や塩分を適宜補給して、熱中症に十分注意を。 暑熱順化と併せて、バランスの良い食事と睡眠を十分にとり、体調を整えることも大切だ。 暑熱順化が必要なタイミングは地域によって異なるが、まだ対策を行っていない人は今からでもスタートしよう。
熱中症になりやすいタイミング
ちなみに、これからの季節で暑熱順化できていない、または暑熱順化した体が戻ってしまっている可能性が高いのは、以下のタイミングだ。 ・梅雨の晴れ間…雨が降り気温が下がると、それまでに暑熱順化した体も元に戻ってしまっている可能性が高い。 ・梅雨明け…晴れて気温が高くなる日が続くことが多くあり、熱中症による救急搬送者数が急増する。 ・お盆明け…休みの間に暑熱順化が戻ってしまう場合がある。帰省や移動などで疲れている場合にも、熱中症に注意が必要。 日本気象協会推進「熱中ゼロへ」プロジェクト の公式サイトには「2024年の気温傾向と熱中症傾向」や「あなたの街の患者数予測と熱中症情報」というコーナーがある。 自分の住まいの地域の状況を確認し、「暑熱順化」を意識して早め早めの熱中症対策を心掛けてほしい。 (日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト より)
プライムオンライン特集班