【毎日書評】うまくいく人は「インサイト=人を動かす隠れたホンネ」をみつけて活用している
「インサイト」を探す意味
繰り返しますが、人は多くの場合、「自分自身の本当にほしいもの」を、正確な言葉で言語化できていないし、自覚できていないものです。だから、まわりの人に対して無意識的に、自分が本当にほしいものとは「少し違った」発言をしたり要求をしてしまったりします。 だからこそ、その人の本当の欲望をうまく言語化して、その欲望に見合うような行動をしてあげられれば、相手に喜んでもらうことができます。(37~38ページより) つまり、そこに「人を動かす隠れたホンネ」=「インサイト」を探索することの価値とおもしろさがあるというわけです。 さらにいえば、「人を動かす隠れたホンネ」の「人を動かす」の部分をより具体的に説明するなら、それは「ある目的(ゴール)を果たすために、狙った人たち(ターゲット)に、自分たちの期待しているように動いてもらう」ということにもなるようです。 たとえばその目的が「商品を買ってもらいたい」ということなら、仕事での話になりますし、身近な人を動かしたいのであれば暮らしの話になるでしょう。そういった汎用性の高さも、「インサイト」の大きな特徴。 単に目的が異なるだけで、仕事でも暮らしでも、「インサイト」を見つけるためのプロセスは基本的に変わらないということです。(37ページより) しっかりとした手段や思考法、その適切なステップさえ理解すれば、誰でも「インサイト」に近づけるといいます。そうした考え方を軸とした本書は、人の心をしっかりとつかむために役立ってくれそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: サンマーク出版
印南敦史