不動の人気「プラレール」が65周年、京都で記念イベント開催 開幕初日は家族連れで大にぎわい
2024年は、電車好きの子ども達から不動の人気を誇る鉄道玩具「プラレール」(タカラトミー)65周年のメモリアルイヤー。その記念イベントが「京都鉄道博物館」(京都市下京区)で開催中だ。開幕初日、朝10時の開館から、会場内は直ぐに多くの家族連れで大にぎわいとなり、「これ欲しい、プラレール買って~」「シンカリオンだー!」と子ども達の歓声が響いた。 【写真】色遣いがキュートすぎる!プラレールパフェ(990円) ■ 65年変わらない…「ちゃぶ台の上で遊ぶ」 65年間の歴史やプラレールイベントでは全国初披露となる「巨大ジオラマ」などの展示品をはじめ、石炭ボール入れコーナーやフォトスポット、プラレールパフェ(990円)など・・・子どものみならず、電車やプラレールファンなら、テンションが上がる盛りだくさんの企画が充実している。 現在のプラレールの原型は、1959年に販売された当時の最新素材であるプラスチックの玩具「プラスチック汽車・レールセット」。東海道新幹線が開通して「ひかり」が登場し、東京オリンピックが開催された1964年の翌年、1965年にプラレールシリーズと呼ばれるようになった。 プラレールと言えば「青いレール」が象徴的だが、レールのサイズを決める時に参考にしたのが、当時の家族団らんの象徴だった「ちゃぶ台」だという。この「ちゃぶ台」にぴったり合うサイズとして設計され、65年間サイズは変わっていない。長い歴史を見ると、誕生40周年記念時には、金色に輝く「金ピカ700系」の販売があったなど、ユニークな企画があったことがわかる。 注目は、子ども達から大歓声が上がっていた橋の上から眺める巨大ジオラマ(9m×5m)。同館の久保さんは、「博物館だからこそできる大きさです」と力を込める。どれも現在販売されているシリーズが走り、橋の上から垂直に写真を撮るとおもしろい。 よくよく見ると、2021年からタカラトミーがスタートしたプロジェクトで、架空の鉄道会社「プラレール鉄道」のシリーズも4種類走っている。「こどもたちが憧れ、わくわくするような夢の列車をつくる」というコンセプトなので、なかには「ドッグエクスプレス」という、プラレール鉄道の中でNo.1の快適さを誇る都市と郊外の行楽地を結ぶペットと旅行ができる特急車両も。実際のJRや私鉄で走っている訳ではないが、可愛いらしい車両が想像力を掻き立てられる。 もうひとつ、畳6畳分もの大きさを誇る『神戸~大阪鉄道開業150周年』記念ジオラマも、京阪神それぞれを実際に走っている車両が見られるので、こだわりが伝わってきておもしろい。 会期中は、本館2階レストランでオリジナルコースター付きのプラレールパフェが食べられるだけでなく、イベント記念商品プラレールの販売、65周年を記念したヘッドマークを掲出したSLスチーム号の運行(別途乗車料金必要、運行時間は前日夕方6時以降にサイトで確認可能)などがおこなわれ、プラレール世代の3世代で夏休みに丸一日楽しめそうだ。 「プラレールフェスティバル in 京都鉄道博物館」は、「京都鉄道博物館」本館2階 企画展示室にて9月23日まで。入館料は一般1500円ほか。詳しくは公式サイトにて。 取材・文・写真/いずみゆか