世帯年収400万円ですが、子どもが「大学進学」を希望しています。この年収なら“給付型奨学金”を利用できるでしょうか?
近年では大学進学や専門学校進学を目指す人も増えていますが、進学するには入学費や授業料などの学費が必要です。一方、家庭事情などで進学を諦める人もいて、自分がやりたいことができないと悩んでいるケースも少なくありません。 そこで、現在では世帯年収に応じて授業料など減免・給付型奨学金などの支援が受けられる、高等教育の修学支援新制度が整備されています。 本記事では、高等教育の修学支援新制度の内容などについて解説するので、大学や専門学校への進学を検討している人は参考にしてみてください。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
高等教育の修学支援新制度を受けるにはどうすればいい?
高等教育の修学支援新制度を受けるためには、「世帯年収や資産の要件を満たしていること」「進学先で学ぶ意欲がある学生等であること」の2つがポイントです。 具体的な世帯収入については家族構成などで変わるのに加えて、世帯年収次第で支援を受けられる額なども変動します。支援額についてはほかにも進学先の学校の種類や自宅から通う・一人暮らしかなども影響するため、具体的な金額については自分で確認してみてください。 世帯年収の目安としては、約300万円までで全額・約400万円までで2/3・約460万円までで1/3となります。手続きについては、給付型奨学金は進学する前年の4月下旬から高校を通じて日本学生支援機構に申込み、授業料免除は入学時に進学先の大学に申込みになるので注意してください。
大学進学時や専門学校進学時の授業料免除や給付金額について
大学進学時や専門学校進学時の授業料免除や給付金額については、学校の経営形態が国公立か私立か、自宅通学か自宅外通学かなども関係します。世帯年収400万円は基準額の2/3が免除額給付額になります。具体的な金額については図表1、図表2を参考にしてみてください。 図表1 給付型奨学金の支給額(月額)
独立行政法人日本学生支援機構 高等教育の修学支援新制度の周知用リーフレット(在学)を基に作成 図表2 授業料と入学金の免除・減額(年額)