【報ステ】被災地からプロ野球選手誕生 町とつながる“輪島の希望”門前高校野球部
■門前町から“いま”伝えたい
能登半島地震からまもなく1年。門前高校野球部がいま“伝えたい”思い。 門前高校野球部キャプテン 大豊瑠侍選手(2年) 「どんな環境でもやればできるというところを皆さんに伝えたいです」 門前高校野球部副キャプテン 石崎雅治選手(2年) 「全員で前を向いて頑張っています。この地震があったことは忘れずに応援してください」 門前高校野球部副キャプテン 西弘輔選手(2年) 「被災したすべての方々に勇気や感動を与えられるように、全員で甲子園を目指して頑張るので応援よろしくお願いします」 門前高校野球部 伊藤大和主務(3年) 「もっとここが人でいっぱいになるよう、全国の皆さんが祭りに参加してくれたら本当にありがたいなと思います」 門前高校野球部 塩士暖選手(3年) 「自分たちがいま野球ができたり、当たり前に生活ができるのも、地域の方々が支えて下さっているからということは分かっている。地域の方々との関わりは続いていかなければいけない」
■校舎に亀裂…移転案は
先週、校舎の基礎部分に亀裂が見つかったため、県が門前高校への休校措置と、車で1時間以上離れた志賀町の高校で授業を行う方針が発表されたばかりでした。生徒たちはもちろん、地元の方々も“孫や子ども同然”の高校生たちが町を離れて、つながりが絶たれてしまうのではと不安の声が上がっていました。 ですが、その方針が23日に転換されました。門前町にある公民館なら安全に授業が行えるということが確認されたとして、来年秋ごろの仮校舎建設までの間、この公民館で授業を行うことになりました。場所の制約などはありますが、町の人たちは「子どもたちが町から離れずに済む」と安堵される方が多いといいます。 (Q.所村アナウンサーは星稜高校野球部出身で、門前高校を導く山下智茂さんとも交流があるんですよね?) 所村武蔵アナウンサー 「山下さんは私にとっても恩師のような存在で、震災前に門前高校を案内していただいたこともあります。その山下さんがいつも高校生たちに話していたのが『世のため人のための門前高校野球部』という教えです。地域おこしの取り組みが始まり、来年、塩士さん達3年生が初めての卒業生になります。彼らは大学の土木科に進学したり、市役所や消防士などの進路を選んでいて、地元の復興のためという思いを持って、社会に羽ばたこうとしている姿が印象的でした」
テレビ朝日