SNSでやたら見る“冷凍の宅配弁当”で「口の中がバグった」ワケ。和食と中華で全然ちがう
洋食のハンバーグは、豆腐ハンバーグのようなアッサリ感
次は洋食として「チリハンバーグステーキ」を選択。 ハンバーグという脂質が多いメニューの仕上がりが気になるところ。 ハンバーグを半分に切ってみると中までパンパンに牛肉が詰まっている。ただ、肉汁がドバドバ溢れる感じではない。食べてみると牛肉のうまみはあるものの、ジューシーさはあまりなく、豆腐ハンバーグのようなアッサリ感。チリソースは辛さ控えめ。食べ応えよりも食べやすさが優先されており、チーズを大量にかけて“台無し”にして食べたくなった。 副菜の「そら豆のポテトサラダ」はマヨネーズが使用されているものの、脂質を抑えるためなのかマヨネーズの味はしない。じゃがいも本来の美味しさが感じられた。「なすのバジルソース」もしつこくない味付けが良く、パクパク食べられる。人参とパプリカが入った「彩り野菜」はあまり味がせず、“主菜のチリソースをつけて食べる”というあまり人には見られたくない食べ方をした。
油ありきの中華はどう? 回鍋肉で「口の中がバグる」
調理時に油を大量に使う中華料理の定番がどのような味になっているのか気になったため、中華は「回鍋肉(ホイコーロー)」にした。 豚肉もキャベツも何切れも入っており、具材にはボリューム感がある。 肝心の味は他のメニューとは違ってアッサリ感はなく、辛さとしょっぱさのあるれっきとした回鍋肉の味付けだった。ただ、脂っこさがまったくない。「味は回鍋肉だけど脂っこさがない」という未知との遭遇に口の中が若干バグる。いかに回鍋肉は脂っこさが味を支えていたのかを教えられた。 副菜の「焼売」はやはりジュワっとした肉汁はないが、しょっぱさのあるジャンクさが良い。「エビの香味だれ」はイマイチ味付けがわからなかったが、エビ本来のうまみとプリプリ食感を味わえて最高。「もやしと卵のあえ物」はとろみがあり、中華風の味付けも丁度良い。「回鍋肉」の副菜が今回の4つの中で一番好みだった。
CoCo壱番屋とのコラボでは“カリフラワー米”を使用
最後は「CoCo壱番屋ハンバーグチーズのビーフカレー」。カレーライスという、食欲をしっかりと満たしてくれるメニューのクオリティをしっかりレポートしたい。 まずルーが半分でなく全体にかかっているため、カレーライスというよりはカレーリゾットという雰囲気。 また、糖質を抑えるためなのか、ご飯の中には四角に刻まれたカリフラワーが混ざっている。面白いアイデアではあるが、“カリフラワー米”の食感はポリポリしており、噛んでいるとどことなく違和感を覚えた。 ルーはココイチとのコラボメニューだけあって美味しく、チーズとの相性もいい。ただ、ハンバーグは「チリハンバーグステーキ」同様、アッサリとした仕上がり。それでも、今回の4品の中では一番満腹感を得られるメニューだった。 副菜の「ブロッコリーガーリック」はブロッコリー特有の苦みが無くて野菜嫌いのお子さんでも食べられそう。「ほうれん草ソテー」はしっかり味がついており、なぜか給食で食べたほうれん草のソテーを思い出した。「キャベツえのきサラダ」はえのきだけの味はよくわからなかったが、シャキシャキした甘味のあるキャベツは美味しかった。