カイロス、打ち上げ失敗の原因は「ノズルに異常」 3分後に爆破
宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は18日、小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げが失敗した原因について「燃焼ガスを噴出するノズルに異常が起き、飛行経路を逸脱した」と発表した。打ち上げ3分7秒後に爆破し、飛行を中断した。 【写真】発射された小型ロケット「カイロス」2号機=2024年12月18日午前11時、和歌山県串本町、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影 打ち上げ失敗は、今年3月の初号機の爆発に続き、2回連続。人工衛星打ち上げ市場への参入をめざすスペースワンにとって、ロケット開発の難しさが突きつけられた形だ。 今回搭載した衛星5基は喪失した。同社は18日午後に会見を開き、豊田正和社長は「失敗とは捉えていない。得られたデータや経験は非常に貴重だ。今後もスペースワンは失速することなく邁進(まいしん)したい」と述べ、原因究明をした上で、3号機の打ち上げに挑むとした。
朝日新聞社