【マリアージュフレール】のフレンチサマーティーを夜に仕込んで
明日の自分のためのいたわりの儀式
仕事を終え、家事も片づけ、蒸し暑さにやられて疲れきって寝る前に、明日の朝の自分のためにお気に入りの茶葉を選んでアイスティーを仕込むという行為は、セルフラブというといささか大袈裟かもしれませんが、自分をいたわる儀式のように感じます。疲れた心を癒して、明日も少しでも機嫌よく過ごせるようおまじないをかけるような、自分のための特別なルーティン。翌朝目覚めて冷蔵庫からボトルを取り出すと、昨晩のおまじないがさっそく効いているかのようにいい気分になります。お気に入りの一軍グラスから今日の気分で一つ選び、注いだアイスティーを口元に運ぶと、鼻を突き抜けるみずみずしくて爽やかな茶葉の香りに気づきます。一口含むと、水出しとは思えないほどの奥行きと深い味わいに、思わず喉を鳴らして飲んでしまう。じっとりした蒸し暑さを忘れることはできなくても、一日の始まりにとても前向きな気持ちが完成します。 コロナ前頃から愛飲していて、当時に比べると価格も上がってきてつらいのですが、苦手な夏の数少ない楽しみであるフレンチサマーティー。何度かの夏を経て、全種類を集めるのが目標です。 【エディターYAMASAKI】