’’信頼感と存在感”FW池沢叶羽が5得点の大暴れ 目白研心が南平に圧勝
第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選が24日に開幕。都内各会場で1回戦が行われた。清瀬内山Bグラウンドでの第2試合は南平と目白研心が対戦。試合は目白研心が力の差を見せつけた。 1分、MF7関海翔(3年)のパスを受けたFW9池沢叶羽(3年)が先制すると、7分、コーナーキックの混戦から最後はDF3吉田翔洋(3年)が決め、2点目。12分、 池沢が再び決めると15分にはオウンゴールで4点目。24分、池沢のパスを受けた関が決めて5点目。26、43分にも追加点をあげた目白研心が前半だけで7得点を挙げ終了。 後半になっても止まらない目白研心は4分、池沢が決めて8得点目。一矢報いたい南平は12分、カウンターからMF8幡木耕司(2年)が気持ちで決めきって、ようやく1点を返した。しかし目白研心は17分、PKのチャンスを決めると、27分には相手のオウンゴール、その後も3得点を決め、南平を圧倒。試合は目白研心が13-1で南平を退けた。 「気持ちよかったです」 試合後、満面の笑みを浮かべたのは5得点をマークした目白研心FW9池沢。さらにアシストのお膳立ても忘れていない、まさに万能型のストライカー。個人を含め大量得点となったゲームを池沢は「相手とのプレースタイルがハマっていました。相手が後ろからつないでくる分、こちらは前からハイプレスをかけて、ハメたところでしっかり決めきれました。ただ、後半初めは交代のメンバーが入ったためか、少しダラっとした感じがありました。でも点がどんどん決まったので、それほど悪くはなかったと思います。スコアをみてもしっかり決めきれました」と総括した。 その池沢について「前半はじめに決めてくれて、試合の流れを呼べました」と存在感の大きさを語ったのがキャプテンマークを巻いた吉田。その吉田は後半、南平のカウンターから1失点したあと、「これはまずい」と危機感を覚えたそうだ。そこで吉田は「(失点直後)自分を中心にGKを含めて、DF陣で『これ以上失点しないように』と声を掛け合いました」と危機感を共有。リーダーシップを発揮した。これが奏功したのか、その後、時おかず味方の追加点も手伝って再び流れを呼び戻したことで、さらなる失点は間逃れたといえる。圧勝の余勢を駆って、目白研心は1次予選を勝ち進む。 (文・写真=佐藤亮太)