【新潟】FW長倉幹樹PK成功でチームメートから胴上げ「温かい」サンクスフェスタに1万人
アルビレックス新潟が3日、ホームのデンカSでサンクスフェスタを開催した。選手、スタッフらは準優勝した前日2日のルヴァン杯決勝の疲れを見せず、訪れた1万人のファンとゲームや縁日コーナーで交流。さらに選手を2組に分けた「全力プレー」の対抗戦でも会場を盛り上げた。 決勝のPK戦でキックを外し、泣き崩れたFW長倉幹樹(25)も参加。「温かい言葉をたくさんいただいた。元気をもらった」と笑顔を取り戻していた。終盤には審査員役を務めた松橋力蔵監督(56)からこの日、最も輝いた選手に贈られるMIP賞を受賞し、控えめに喜んだ。 イベントの最後にはMF秋山裕紀(23)らの発案でPK再挑戦。ルヴァン杯の失敗を吹き飛ばすような助走からキックも右ポストに当て「まさか」の失敗…。頭を抱えたが、気を取り直して放った2本目は松橋監督が立つゴール中央にしっかりと成功させ、チームメートから胴上げされた。 終了後、ファンからの手紙を大事に抱えながら取材に応じたルヴァン杯得点王は、「優しい仲間とサポーターに囲まれてうれしい。悔しさを成長につなげられるかは自分次第。頑張る」と、J1残留を争う柏レイソルとの9日のリーグ戦へ気持ちを切り替えた。【小林忠】 ○…決勝で途中出場から2得点を挙げたFW小見洋太(22)はトークショーで、1-2の後半追加タイムに独特なステップから決めたPKを「(蹴り方は)僕の中では普通」と笑顔で明かした。秋山は「小見の(PKは)成功率98%。安心感がある。PKになった瞬間に同点だな、と思った」と絶賛した。 小見は埼玉・昌平高時代から、小刻みな助走でジリジリとボールに近づく独特の形を持っている。高3で出場した全国選手権であったPKの場面では、50回(日刊スポーツ調べ)ほど足踏みしながら前進してGKを幻惑してキックを成功させ、話題となっていた。 名古屋との決勝ではPK戦も含め2本とも右に蹴り、成功。「次もチャンスがあったら蹴りたい」と意欲を示した。