J1福岡が残留確定も…現場は当初気付かず 話題にならなかった二つの背景
◆明治安田J1リーグ第35節 福岡2―1柏(3日、ベスト電器スタジアム) アビスパ福岡が2試合ぶりに勝利し、勝ち点を47に伸ばして9位に浮上した。この結果、3試合を残して今季のJ1残留が確定した。 ■相手頭部が顔面に…痛々しい姿でピッチに立つウェリントン【写真】 今季のJ2降格枠は18位以下の下位3チーム。福岡は4試合残している18位磐田(勝ち点35)に勝ち点で並ばれる可能性は残っている。しかし、ともに残り3試合の16位新潟(同40)と17位柏(同39)が次節直接対決を控えており、両チームがそろって福岡を上回る可能性がなくなった。 かつては5年周期でJ1に昇格し、1年で降格してきたアビスパ福岡。当時J2だった2020年に就任した長谷部茂利監督が1年でJ1復帰を果たすと、21年から残留を続け、昨季はクラブ初タイトルとなるYBCルヴァン・カップ制覇を果たした。今季チームは6位以内を目標に掲げている。 やや複雑だった勝ち点計算とクラブの上昇志向の影響か、試合後は残留確定のアナウンスはなく、記者会見でも話題にならなかった。交流サイト(SNS)でサポーターが話題にしてから報道陣やクラブスタッフも確認して知るという、珍しい形となった。
西日本新聞社