台風20号がフィリピンに接近 ルソン島東部一帯は猛烈な雨
マニラ、フィリピン、10月23日 (AP) ― フィリピンの東海上で発達中の熱帯低気圧の刺激で、同国東部には10月22日夜から23日にかけて猛烈な雨が降り、広い範囲で洪水が発生、浸水した家屋や屋根に取り残された住民が救助を求めている。 熱帯暴風雨「チャーミー」の接近を受けて、政府はルソン島全島の公立学校と公官庁を、災害対応に緊急に必要なものを除いて閉鎖し、数百万人を保護した。 「チャーミー」はルソン島東部バレルから310キロの海上にあって、23日夜にはルソン島中部アウロラ州に上陸する見込み。最大風速は23.6メートル、最大瞬間風速は29.1メートル。 沿岸警備隊が内海フェリーの運航を停止、漁船の出漁を禁止したため、数千人の乗客と貨物作業員が数カ所の港で立ち往生している。 ルソン島南東部カマリネススル州では2日前から、数千人の村民が低地の集落や地滑りしやすい地域から避難したが、さらに多くの村民が助けを求めている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)