土砂崩れの生存者捜索活動 台風11号が通過した比中部
アンティポロ、フィリピン、9月4日 (AP) ― フィリピンのマニラ首都圏に隣接するリサール州アンティポロで9月3日、台風11号がもたらした大雨で発生した土砂崩れの生存者の捜索活動が続けられている。 中心付近の最大風速21メートル、最大瞬間風速34メートルの台風「ヤギ」は、イロコス・ノルテ州を通過して南シナ海に抜けた。 フィリピン北部のほとんどの州では、暴風雨警報が発令されたままで、住民は雨に濡れた山村での地滑りや、ルソン島で洪水の危険が残っている。 マニラの東約16キロのリサール州アンティポロでは2日、地滑りが2つの村を襲い、妊婦1人を含む少なくとも3人が死亡したほか、村人4人が増水した川に流された。 中部セブ市と北部サマール州で発生した地滑りで4人の住民が死亡。東部のナガ市では3人が死亡、2人が溺死、1人が感電死した。 フィリピンでは毎年20ほどの台風と熱帯低気圧が発生する。 2013年にフィリピン中部で発生した台風12号は、世界で最も強い熱帯低気圧のひとつで、7300人以上の死者・行方不明者を出し、村全体を平らにし、500万人以上が被災した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)