【日本ハム】新庄監督 今季のテーマはスター5人育成…スローガン「大航海は続く」にかけ「優勝という港まで連れて行って」
日本ハムの新庄剛志監督(52)は8日、新たに5人のスター候補生を育成することを今季のテーマに掲げた。この日は、千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われたスタッフミーティングに参加。4年目のシーズンへ、アナリストらスタッフとのコミュニケーションも密に取り、世界一のチームをつくり上げることを誓った。また同所で、新人合同自主トレもスタート。育成ドラフト2位の渋谷純希投手(18)=帯広農=は、地元産の牛乳ときなこの“プロテイン”で支配下を目指す。 **** 新たな若手が花を咲かせる瞬間を、何よりも楽しみにしている。4年目を迎える新庄監督は「去年、田宮くん、水谷くん、水野くん、レイエスも含め、スター候補と言われる選手は全国的にもちょっと名前が知れ渡った。新たに今年はピッチャー2人の野手3人、5人のスター候補をつくれたら。毎年新しい選手が出てくるチームは魅力があるし、そういうのを目指していきたい」と目を輝かせた。 チームの進化を目指して、自分自身にも変化を加える。「3年間は自分のことで精いっぱいで、アナリストとかトレーナーとかトレーニングコーチと話をする機会が(なかった)。僕ずっと映像を見てたので。ちょっと余裕ができたので、いいアドバイスをもらって」とスタッフとのコミュニケーションを密に取る考え。首脳陣、スタッフ、フロントの一体感を高め「協力し合って一つになって、世界一のチームをつくり上げられたら」と大きな野望を掲げた。 育て上げてきた選手たちへの信頼も厚い。「グラウンドに立つ選手が打って走って点を取ってくれたら勝ちますからね。ピッチャーがいいボールを投げて抑えてくれたら勝つんで。それはもう選手に引っ張っていってもらいたい。4年目ですから。優勝っていう港まで連れて行ってほしいなという気持ちはあります」。正式に発表されたスローガン「大航海は続く」にかけて、大きな期待を寄せた。 ミーティングではキャンプでの1、2軍振り分けなどが話し合われ、キャンプ日程も発表された。「去年最低でもCSに行くっていう目標を掲げて、最終的にはソフトバンクに負けた。借りを返すじゃないけど続きを今年やれたらいいかな。最低でもCSっていう気持ちの方が、選手も気負わなくていいし、自然体でやればあそこの場所にいける」と語った指揮官。3年間積み上げてきた力を結集し、集大成のシーズンを戦い抜く。 (山口 泰史) **** 北海道を愛する渋谷が地元の“帯広農きなこプロテイン”で、プロで通用する屈強なボディーづくりに励むことを誓った。新人合同自主トレの初日の練習後に取材に応じ、母校・帯広農が作ったきなこ原料のプロテインを北海道から送ってもらう計画を明かし、「飲みたいです。おいしいんで」と到着を心待ちにしながら、土台づくりに意欲を示した。 入寮の際には、プロテインの他に、粉を溶く牛乳も1リットル持ち込む予定だったが、自宅の冷蔵庫に忘れてしまったという。それも地元から送ってもらう予定で、純地元産のプロテインが完成すれば、現在、88キロある体重を86キロに絞っていく計画も立てている。 同学年のドラ1柴田ら同期とはお風呂も一緒に入る仲の良さだが、グラウンドでは「負けたくない」と闘志を燃やす。柴田とはキャッチボールも行い「球の重さとか速さにびっくりした」と明かした渋谷。帯農プロテインで体をつくり、ドラ1級のボールを自分のものにする。
報知新聞社