JBC処分 亀田ジム消滅
JBC(日本ボクシングコミッション)は7日、亀田ジムの吉井慎次会長のクラブオーナーライセンス、プロモーターライセンス、及び、嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの平成26年度への更新を許可しない処分を下したことを発表した。 亀田興毅「オレあるのはボクシングのおかげ」
JBCの秋山弘志理事長は、「12月3日に行なわれたWBA、IBF王者スーパーフライ級統一戦に関して、前日のルール・ミーティングで『亀田大毅選手がソリス選手(WBA王者、計量ミスにより失格剥奪)に敗れた場合は、IBF王座は空位になる』と決定され、その直後のJBC、IBF及びWBA三者の記者会見において森田事務局長及びIBFの代表者であるリンゼイ・タッカー氏が『亀田大毅選手が敗れた場合はIBF王座は空位』と発表した。しかしながら亀田大毅選手が3日の試合で敗れるや、JBCへ何ら事前の連絡もなく、亀田ジムが設定した記者会見でタッカー氏が前言を翻し、『敗れた大毅選手の王座は維持される』と発表したためファンやマスコミをはじめ多くの人々からボクシングの公平性が疑われ、JBCの信用を傷つけられた。そこで、この件に関しての吉井、嶋の両氏の責任を明らかにするため、倫理委員会、資格審査委員会で事情を聞き、検討を重ねた結果、両名は、それぞれの職責を全うしておらず、クラブオーナー、プロモーター、マネージャーとして不適格と判断しました」と、処分理由を説明した。 「JBCルール」の3条「ライセンス」の項の11条の3に「ライセンスの翌年への更新は特別の事情のない限り許可される」とあるが、今回のケースは、その「特別な事情」にあたるとしてライセンス更新を認めないことを決定した。亀田興毅、和毅、大毅の国内のボクサーライセンスについても、所属ジムを通じて申請されるもののため自動的に失効となった。 1月1日から12月31日まで有効の、これらの各種ライセンスについては、1年後に再申請をすることは可能だが、秋山理事長は、「ライセンス資格を有してない人物が実質的にクラブオーナーであり、亀田ジムのガバナンスが不健全でまったく機能していない。 今後は、この人物の影響力を完全に排除すると共に、健全な運営をしない限りライセンスを与えることができない」としていて、3兄弟の父親である亀田史郎氏が、ジムの運営にかかわっている限りライセンスの復活は認めない方針。