モダンで骨太、それでいて軽やかな鉄鍋。IH調理器やオーブンでも!【今日の逸品】
〈OIGEN〉の鉄鍋《クックトップ角深形》
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。 【フォトギャラリーを見る】 東北の厳しい寒さを乗り越え楽しむために生まれた岩手の南部鉄器。民家のいろりにかけて、ごはんを炊いたり鍋や汁ものをつくったりしていた“雑釜”が原点だ。そんな伝統を今に伝えているのが、1852年創業の〈及源鋳造〉によるブランド〈OIGEN〉。モダンで骨太で、でも軽やかさもあって、眺めているだけで気持ちがあたたかくなる佇まいだ。 ここで言う“鉄鍋”とは、高温で溶かした鉄を、砂で作った型に流してつくる鋳物鍋のこと。蓄熱性の高さと輻射熱の効果で食材のうまみや栄養をしっかり引き出すのが特徴で、IH調理器やオーブンでも使用可能。丸ごと野菜やブロック肉を柔らかく煮込んだ鍋を、アツアツのままテーブルへ運びたい。砂の粒子がつくるざらっとした鋳肌の美しさや、少しずつ油がなじんでしっとり育った時の色っぽさも〈OIGEN〉の鉄鍋の魅力なのだ。 公式サイト
photo_Masaki Ogawa text_Masae Wako stylist_Makiko Iwasaki