「パラスポーツ」の魅力を徹底解剖!年齢も性別も関係ない、誰もが楽しめる競技3選
シッティングバレーボール
みんなで拾い、みんなで攻める。落ちそうで落ちないラリーに熱狂! ▼競技の魅力 座った状態で行う、オランダ生まれのバレーボール。サーブ、ブロック、スパイクをするときは、床から臀部(※)を浮かせてはいけない点が特徴的(レシーブのときのみ、短時間浮かせてもOK)。ほかにも、サーブをブロックしてもOKだったり、プレー中に臀部が床から離れると「リフティング」というファウルをとられたりする点は、一般のバレーボールと違う点。ジャンプなどの動きがないため、身長(座高)の高さが強さに直結。世界のトップクラスの選手には身長246cmの選手もいるというから、驚き。選手同士の距離が近いこの競技で、ネットを挟んで感じる威圧感はかなりなもののはず。 臀部を床から離せない分、手を使った移動があるのもこのスポーツならでは。瞬間的に移動できる距離は限られているので、シッティングバレーボールのコートは一般のバレーボールコートの半分以下。コートが小さい分、ボールが飛んでくるまでの時間もあっという間。近距離からのスパイクやサーブは、それはもう強烈! 国内の大会では、原則男女別チームで競技を行うけど、女性が男性に混じってプレーすることも許可されていたり、障がいのある人とない人で混合のチームを編成し、参加できるなどのルールが一部ある。性別の壁も障がいの有無の違いも超えて、スポーツを楽しむ瞬間がそこに生まれる。 (※)日本パラバレーボール協会の定義によると、臀部(でんぶ)とは「上体」のことであり、肩からお尻までの部位を指す。 ▼観戦ポイント 狭い空間のなかでもスペースや隙を見逃さずに狙う選手たちの視野の広さや、股関節の柔軟性が活きるレシーブ力、そして臀部と手だけを使った俊敏な動きはどれも必見。 そして、ボールが落ちそうでなかなか落ちないラリーは、ゲームが盛り上がる瞬間の一つ。コートが小さく選手同士の距離も近いため、落ちてくるボールをみんなで拾い、みんなでつなぎ 、みんなで攻める。そんな連携プレーに白熱してしまう!