「パラスポーツ」の魅力を徹底解剖!年齢も性別も関係ない、誰もが楽しめる競技3選
パラスポーツと聞くと障がいのある人のためのスポーツというイメージがあるかもしれないけど、実は障がいの有無に関係なく、また性別や年齢の差も超えてみんなが一緒に楽しめる“ダイバーシティ(多様性)”あふれるスポーツ。年齢を重ねても楽しみつづけることができる“生涯スポーツ”として親しまれている競技もたくさん。 【写真】運動不足を実感している人におすすめなトレーニング! 天候にも左右されず屋内でオールシーズン楽しめる競技をピックアップ。体験会の情報とあわせて、プレーする側も、観戦する側も、今まで知らなかったパラスポーツの魅力をお届け!
ボッチャ
すべての垣根を超えて、誰もが一緒に参加できる究極のユニバーサルスポーツ ▼競技の魅力 ボッチャとはイタリア語でボールのこと。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球のボールを投げたり、転がしたり、またはほかのボールに当てたりして、いかに近づけるかを競い合うスポーツ。リオ2016パラリンピックで日本代表の団体チームが銀メダルを獲得して以来、人気が上昇中のボッチャ。 その魅力は、さまざまな垣根を超えて、誰もが一緒に参加できるという点。重度の障がいがある人のために考案されたスポーツということもあり、運動量や特別な技術を必要としない。体格や体力に差があっても一緒にプレーすることができるので、障がいの有無だけでなく、性別や年齢の差も超えて一緒にプレーできるのが最大の魅力! パラリンピックの正式種目でもあるボッチャの団体戦は男女混合で行われる(パリ2024大会では個人戦のみ男女別に変更)。障がいの種類や程度によって4つのクラスに分かれて対戦する。障がいが重くてボールを投げることができない選手でも、ランプ(勾配具)を使い、自分の意思をランプオペレーターに伝えることができれば参加できる。ほかにも、日本では独自の「オープンクラス」という前述の4つのクラスに相当しない選手も参加できるように創設されたクラスもある(日本ボッチャ協会)。 ▼観戦ポイント ボッチャという少しかわいらしい響きとは裏腹に、分析力と緻密(ちみつ)な戦略を要する頭脳戦が繰り広げられるスポーツ。ルールが似ていることから”地上のカーリング”と呼ばれることもあるけど、その違いは的となるジャックボールの位置が動くこと。試合の途中でも自分のボールをジャックボールにぶつけることで位置を変えることができる。そのため作戦次第では、不利な状況を打破し大逆転することも! さらに公式のルールでは投球にかけられる時間は限られている。その時間を使い切ってしまうと、手元にボールが残っていても投げることができない。このようなプレッシャー下で、試合全体をとおし冷静さと集中力を必要とする選手が、形勢逆転の一投に思わず感情を表現する姿に思わず拍手!