奄美や沖縄本島は大気の状態非常に不安定 土砂災害など厳重警戒 関東でも傘の出番で日中も肌寒く
南西諸島は、きのう9日(土)、梅雨末期のような大雨に見舞われたが、きょう10日(日)も局地的に雷を伴い猛烈な雨になるおそれがある。本州付近も日中は広い範囲で晴れ間があるものの、あす11日(月)にかけて3つの雨雲が通過していきそうだ。寒さは北陸から北を中心に和らぐ見込み。ただ、関東は寒さが増し、冷たい雨の降る所がありそうだ。
奄美・沖縄本島 猛烈な雨のおそれ
きのう(土)は奄美や沖縄本島で記録的な大雨になり、地盤の緩んでいる所がある。急な斜面などには近づかないようにしたい。そして、きょう(日)も大気の状態が非常に不安定で、けさは沖縄本島で立て続けに3回、記録的短時間大雨情報が発表された(午前6時現在)。きょう(日)も局地的に雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨になる所がある見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意したい。
本州付近でも傘の出番
本州付近も昼間は日本海側や北日本を中心に晴れ間があるが、3か所で雨が降りそうだ。まず、西日本では、午前中、九州で雨雲が広がり、夕方以降、四国でも本格的に雨になる見込み。中国地方や近畿も、夜は雨の降る所がありそうだ。東日本も、朝から関東の沿岸部を中心ににわか雨があり、夜は遅い時間ほど東海や関東に雨雲が広がる可能性がある。北海道も道北で夜遅くに雨が降り始め、風も強まる見通し。 きょう降り始めた雨は、あす(月)午前中まで残る所があり、関東は東側の地域ほど朝の通勤や通学の時に傘が必要になりそうだ。
関東 日中も上着必須
けさは北日本を中心に今季一番の冷え込みになっている。まだ札幌などでも雪が残っているため、路面の凍結には注意したい。日中は北陸から北を中心に寒さが和らぎ、最高気温は北陸で20℃くらい、北日本では16℃前後になりそうだ。東海から西はきのうと同じくらいで、22℃くらいになる予想。朝晩と昼間の寒暖差が大きくなるため、服装でうまく調節したい。 ただ、関東は内陸ではきのうと同じくらいだが、南部はきのうより2℃前後低くなる予想。東京都心は15℃にとどまり、今季一番の寒さになる可能性がある。日中にかけてあまり気温が上がらないため、朝の気温に合わせて服装を選ぶと、日中もそのまま過ごせそうだ。 (気象予報士:丸田絵里子)