「受け入れてとは言わない、ただ知って欲しい」LGBTQ活動家の思いに迫る 男性アナが女装で“ひと皮”むける体験
LGBTQ活動家に思いを聞く
福井市の繁華街、通称“片町”にあるバー「妖かし」。 「こんばんは。いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは、女装LGBTQ活動家の花華院姫子(はなかいん・ひめこ)さん。姫子さんは普段、会社員として働き、週末のみド派手なメイクと衣装を身にまとい、バーを切り盛りしている。 心理カウンセラーの資格を持ち、県内の学校でLGBTQの話をするなど、幅広く活動している。 姫子さんの友人・セシルさんにも加わってもらい、どんな気持ちで活動をしているのかを聞いた。 田島アナウンサー: 素直に言っていいですか。周りの人がすごく見てくるけど、その見方もそれぞれで、何その格好?という人もいて、そうすると悲しくなる。みなさんはどんな気持ちで女装をしているのですか? 姫子さん: 私たちは、基本的に仕事なので華やかさをプラスしたり、面白さをプラスしたりするためにやっている。 セシルさん: 普段のすっぴんは薄い顔なので、濃い顔にしたくてメイクする。その分、ちやほやされたい! 姫子さん: 私は意外と人見知りなのだけれど、この格好ならどこでも入れる。女装は仮面をかぶっているのと同じ。女装というくくりではなく、ちょっと変身してみようかな、と言う感じ。眉毛を書くだけでも違うと思うし、ちょっと自分を変えてみることで、沈んでいた自分が出てくるかもしれない。 女装を始めて30年。姫子さんは前向きになれたという。
「受け入れてとは言わないが、ただ知って欲しい」
今回、初めて女装を体験した田島アナ。「色んな人がいることを認め、心を広く持つことが大事なのかな」と感じたという。「一番それが伝えたいこと。色んな人がいる。それを受け入れろとは言わないが、ただいることを知っておいてほしい」と姫子さん。 「お互いに存在を認め合えるよう、声なき声を届けるために、今回の体験を通してさらに頑張っていきます!」ひと皮むけた田島アナの、新たな年が始まる。
福井テレビ