「受け入れてとは言わない、ただ知って欲しい」LGBTQ活動家の思いに迫る 男性アナが女装で“ひと皮”むける体験
福井テレビの田島嘉晃アナウンサー(33)。入社して10年、様々なキャリアを積んできたが、まだ経験していないことがある。「男性として生きてきたけど、女性だったらどんな人生を歩むのかな」そういって“一皮むける”ために向かったのは… 【画像】田島嘉晃キャスターが“新たな視点”を求めて変身!
「夢がかなった」との声もある女装体験
福井市の貸衣装店「マリーマリエ」。男性も、ドレスを着てヘアメイクをし、本格的な女装体験ができる。多様性を認め合うこの時代、田島アナは「体験を通して新たな視点を取り入れたい」と考えた。 店では当初、女性を対象に「お姫様体験プラン」として展開していたが、男性からの要望を受け、13年前に「女装変身プラン」が誕生した。いまでは年間100件ほどの利用があるという。代表取締役の井関ひとみさんは「女の子になれて“認められた”と喜ぶ人もいる」と話す。 店のアンケートには、体験者の様々な思いがあふれていた。 “女性として扱われて嬉しい” ”感動的な体験だった” ”夢がかなった”
新たな視点を求めて…田島アナも女装を体験
田島アナもドレスを選ぶことにしたが「きらびやかでまぶしい!迷っちゃう」と300着ほどあるドレスから、1つに絞り込めず… プロに似合いそうなドレスを選んでもらった。「お似合いになると思いますよ」と井関さんが手に取ったのは、かなり“攻めた”ドレス。 スーツを脱いで、いよいよヘアメイク。ファンデーションに口紅、つけまつげにも初挑戦。「うわうわうわ!つけまつげ初めてです!」仕上げに、ウェーブのかかったロングヘアのウイッグをつけて…
果たして街の反応は…?
30分後、カメラの前に登場したのは、ファー付きのミニドレスに身を包み、見事に変身した田島アナ。「お似合いです。かわいい」といわれ、まんざらでもない様子。「うれしい。みなさんのリアクション気になります」と反応を確かめに、さっそうと街中へ。 街ゆく人をつかまえて「いかがですか、私の女装姿は?」と尋ね歩く田島アナ。 女子高生からの「待って!た?た?田島さん!?似合ってます!かわいい!」と上々な評判に気を良くし、「福井テレビはご覧になる?実は私、こういうもので」と次々とアタック。 「女装が好きな男性をどう思う?」と尋ねると「いいと思う。自分の個性だから」という声も。街で感じた声を背負って、今度は女装でLGBTQの活動をする人の元へ向かった。