【感動!宿の朝ごはん】将棋「棋聖戦」開催の泊まれる料亭でいただく「具なし茶碗蒸し」/新潟
新潟ですから、やっぱり食事とともに日本酒をいただきたい。そんな気持ちを察するように、運ばれてきたのは酒菜3種類。スモークサーモンの桂巻き、才巻海老の塩茹で、胡桃豆腐などが並びます。『高志の宿 高島屋』の魅力のひとつには、豊富で貴重な日本酒が楽しめること。「新潟でもトップクラスの品揃えですよ」と女将さんが話していました。
まずは女将おすすめの日本酒「八海山特別純米原酒」をいただきました。山田錦を使用した辛さを抑えた深い味わいと軽さが特徴の純米原酒です。おすすめの飲み方は、キンキンに冷やすこと。冷凍庫で4時間冷やした「八海山特別純米原酒」は、冷たさを保てるようにと、お隣の燕三条で作られた錫(すず)の酒器で提供されます。飲んでみると、衝撃の美味しさ。こんな日本酒飲んだことない! キリリと極限まで冷やし、やわらかでキレ味は最高です。 次に飲んだのは、「北雪YK35」というお酒。世界的な俳優のロバート・デニーロも愛飲し、自家用ジェット機で買い付けに来るとも言われている名酒です。こちらは、陶器の酒器で提供。 貴重な日本酒はもちろん、お酒ごとに酒器を変えて提供してくれるのも嬉しい限りです。
旬の味覚を存分に味わえる見事な料理。この日の料理は酒菜から始まり、御椀、お造り、焼物、水菓子など8種類が提供されました。女将にメイン料理をお聞きすると、「日本料理には西洋の料理のように、これがメインというものはなく、全てを通して調和しているものです。でもひとつ挙げるとしたら、御椀なのかしら」とのこと。 御椀の蓋を開けると、出汁の香りが立ち上がります。鰯の仲間に属される「ぎす」のつみれ、ずわい蟹の入った玉子締め、じゅんさいなどが入った豪華なもの。これは美味しい! 旨味が凝縮しながらも澄み切った味わいに感動。まさに渾身の逸品でした。
左:この日のお造りは鯛、黒睦、帆立の炙り。右:南瓜饅頭、冬瓜などの煮物