「港区」は6.2人に1人が社長さん 社長が住む街トップは盤石の「港区赤坂」
ベイエリアのタワーマンションを象徴する「江東区豊洲」が7位に浮上
7位は東京都「江東区豊洲」が2,954人で、前年9位から浮上した。東京駅や銀座へのアクセスが良く、タワーマンションが林立するベイエリアを象徴する。タワーマンション開発で交通網が拡充し、公園や病院、学校、商業施設も充実。2018年に築地から移転した豊洲市場も人気がある。 8位は東京都「港区高輪」が入った。江戸時代から武家屋敷が並ぶ由緒ある邸宅街だ。新幹線も停車する品川駅に隣接した利便性の高いエリアで、JR山手線では49年ぶりに新設された「高輪ゲートウェイ駅」が2020年に開業し、ますます注目を集めている。
100位以内で大阪市の2エリアが上昇
東京都以外では、神奈川県の「三浦郡葉山町」が1,596人で最も多く、56位(前回58位)に入った。三浦半島で、マリンスポーツやゴルフなどを楽しめる。観光スポットの鎌倉にも近い。 次いで、大阪府「大阪市西区南堀江」が63位(同65位)、同じく「大阪市福島区福島」が86位(同87位)で続く。ともにタワーマンションの建設ラッシュが進行中で、事業地から居住地への転換が顕著にみられる。大阪圏で職住近接を志向する財界人にも人気が高い。
市区郡別 社長数は東京都世田谷区、社長比率は東京都港区がそれぞれトップ
市区郡別の社長数は、トップ10を東京23区が独占し、20位までに18区がランクインした。 最多は、「世田谷区」の5万7,334人で唯一、5万人を超えた。23区では大田区に続いで2番目に面積が広く、人口は最多の91万8,141人が暮らす。高級住宅地も点在し、町村別では「深沢」、「奥沢」、「成城」、「下馬」の4エリアが20位台に入る。 2位は「港区」の4万2,384人で、本調査で初めて4万人を超えた。社長比率は人口の15.9%(前回15.1%)と全国一で、6.2人に1人が社長だ。都心部の再開発で高級マンションの供給が続き、町村別でもトップ10に6エリアがランクインした。 3位は「渋谷区」の3万929人で、初めて3万人を超えた。流行の発信地で若者やインバウンドが集まる一方、落ち着いた住宅地も多い。町村別5位の「代々木」、「広尾」、「恵比寿」、「神宮前」が20位以内に入る。社長比率は13.4%(同12.6%)で、港区に次ぐ全国2位。 「千代田区」の社長数は8,841人で全国56位だが、社長比率は12.8%(同12.2%)と3位に入る。皇居を中心に、「大手町」や「丸の内」などのビジネス街、官公庁が集まる「霞が関」、国会議事堂など政治の中枢の「永田町」などがある。ただ、人口は23区で唯一、10万人を割る6万8,755人で相対的に社長比率が高い。