ショートしやすい「左足上がり」攻略に必要な4つのポイント
2024年7月9日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、「左足上がり」の攻略ポイントを武田登行プロに聞いている。みんなのゴルフダイジェストでも紹介しよう。
「左足上がりを上手く打てていると“勘違い”している人が多いです! 」
「左足上がり」のライは意外と問題なく打てている、あるいは、「むしろ得意」と感じているゴルファーが多いのではないだろうか。 「そうですね。左足上がりのライは、“ダフリが出にくい”ので、苦手意識を持つ方は少ないと思います。打ち出しも高く、プロのような高弾道になることも多いので、得意と感じる人が多いんだと思います」と武田プロ。 そうであれば、「左足上がり」はやめて、「左足下がり」の特集に進んでしまったほうがいいのか……。 「ちょっと待ってください。苦手意識がないからといって、上手く打てているとは限りません。勘違いしている人も多いですから」 どういうことなのか。 「確かにプロのような高弾道のショットが打てて満足されているかもしれませんが、結果はどうでしょうか。ショートすることが多くありませんか? ゴルフは狙ったところにボールを運ぶゲーム。ですから、いくらいい当たりでもショートしていては、いい結果とは言えないはずです。左足上がりではロフトが寝ますし、またヘッドをぶつけるような打ち方になりやすくスピン量が増えてしまうことが多い。だからショートすることが多いんです。ですから大きめの番手を持つ必要があります」
ショートする理由①:斜面なりに構えるとロフトが増えてしまう ショートする理由②:ヘッドをぶつけるとスピン量が増えてしまう 確かに、いくらプロのような弾道が打てたとしても距離が足りなければグリーンをとらえることはできない。 「斜面から打つときは、“出やすい”弾道と反対の弾道を打つのが鉄則です。左足上がりの場合は、弾道が高くなりやすいので、弾道を抑えるようにしましょう。それがボールをコントロールするということです」 具体的な攻略ポイントを武田プロに教えてもらった。 「まずは斜面なりにアドレスし、ボールはやや右足寄り。体がブレないようにスタンスもやや広めに取ります。そして大切なのは、右ひざを少し内側に入れること。左足上がりは体の右側が低くくなっているので、体が右にズレやすくなります。右足小指の外に体がズレないように、右ひざを少し内側に押し込みましょう。そして斜面からのショットすべてに共通することですが、足場が悪いので大振りは禁物です。コンパクトなトップからフォローを大きく取るイメージで振り切りましょう。弾道の高さを抑えるイメージで打てば、ヘッドが突き刺さることもありませんし、無駄なスピンが増えることもありません」