【ジャパンC・激推し】女王スターズオンアースと川田将雅が〝再融合〟 絶品の予行演習で見えた強豪撃破への道筋
[GⅠジャパンカップ=2024年11月24日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル] 近年最強の外国馬が参戦してきたジャパンカップ(24日=東京芝2400メートル)。国内からも好メンバーが集結し、最高峰GⅠにふさわしいレースが展開されそうだ。日本の大将格は4年連続GⅠ勝利のドウデュース? この馬と「1勝1敗」、五分の対戦成績を誇るあの強力牝馬を忘れてはいけない。 ちょっとしたデジャビュのようだ。2022年桜花賞の最終追い切り。それまで右にモタれ、惜敗が続いたスターズオンアースに関して、陣営はその特徴を把握してもらおうと、テン乗りの川田に追い切り騎乗をリクエスト。ジョッキーはポテンシャルの高さと癖の把握をした上で見事、戴冠に結びつけた。 あれから2年半…前走のドバイシーマクラシック(鞍上=L・デットーリ)でも右にモタれてしまい、自身初の馬券外(8着)という惨敗を受けて、8か月ぶりの戦線復帰となるこのジャパンカップ。陣営は桜花賞V以来となる日本の名手に再度騎乗依頼するとともに1週前追い切りに乗ることもリクエストした。 「ドバイでは終始、右にモタれっぱなし。中間もそういう面は見せているので、そのあたりと状態面を川田ジョッキーに確認してもらう狙いでした。おおむね自分たちの感触とリンクしているようでした。事前に感じてもらえてもらったのは良かったと思います」と高柳瑞調教師。美浦南ウッドで叩き出したラスト1ハロンは11・3秒の切れ味。桜花賞最終追いのラスト11・2秒を彷彿(ほうふつ)とさせる絶品ラストだった。 世界トップのデットーリからの乗り替わりは基本的に鞍上弱化になるが、すでに結果を出しているという点からいえばこのデットーリ→川田は〝鞍上強化〟と形容していいかもしれない。 ここまで乗り込みも丹念に重ねており、「ブランクが長いので当初は心配もありましたが、追い切りを重ねるごとに着実に体調アップ。特に2週前(7日)にしっかり負荷をかけたことで、いつものスターズオンアースらしくなってきました。今後さらに状態は上がってくると思いますよ」と佐藤助手。6か月半ぶりの実戦だった昨年のジャパンカップでイクイノックス、リバティアイランドに続く3着健闘の器にとって、8か月ぶりの実戦はそこまで「苦」ではないようだ。 対ドウデュースとは1勝1敗、対ジャスティンパレスでも1勝1敗。牡馬トップクラスと対戦成績五分の超実力馬が、最強鞍上とともに、外国馬、日本馬すべてのライバルを吹き飛ばす。
東スポ競馬編集部