「革靴」の人気が上昇中!カジュアル化や天気急変に対応したモデルも続々、頼れる逸品は何が違う?
タイドアップしても、デニムにTシャツ姿でも違和感なく似合ってしまう汎用性の高い一足として、今や看板商品の1つとなっています。 堅牢な作りと革質のよさで日本のビジネスマンの足元を支え続ける老舗、SCOTCH GRAINも負けていません。ユーザーニーズの多様化を受け、ひもなしのスリッポンに特化した「VENTO」シリーズを展開しています。 代表作が「VENTO 2268CHO」というローファー。靴型や型紙を工夫し、スリッポンならではの脱ぎ履きのしやすさを生かしたまま、歩行時は足にフィットし脱げにくくなっているのが特徴です。
スーツに似合う黒のひも靴のイメージが強い同社ですが、こうしたチョコレートブラウン色なら、ジャケパンスタイルでも難なく合わせられるはずです。 ■若い世代から人気、スニーカー顔の革靴も そして3つ目の潮流が、「温故知新型」。伝統的な技術や製法を活用したうえで、新たなニーズを取り入れた革靴の人気が高まっています。とりわけ大手よりも個人・家族経営のブランドのほうがフットワークが軽く、時代感をしっかり捉えた商品を送り出す傾向が強いです。
その代表格として大きな注目を集めているのがRAYMAR。主にセレクトショップ向けのOEM生産に携わる焼津の靴企画会社・サンレイの自社ブランドです。 ネット通販や期間限定のポップアップショップを活用した無店舗販売を徹底し、製造も海外のハイレベルな工房に委託。また、定番品以外は1モデルの製造を原則1ロット分のみとし売れ残りを防ぐなど、従来の革靴ブランドには見られない経営の合理化を行い、高品質ながらリーズナブルな価格の革靴の提供を実現しています。
ユーザーとの意見交換も積極的に行っており、とくに若い世代の革靴好きからの支持が厚いのもうなずけます。 そんな靴業界の革命児によるモデル「Thomas」は、従来の革靴とスニーカー双方の長所を組み合わせた画期的な一足です。 靴の成型(吊り込み)はオーダーメイドの革靴と同様に手作業で行い、アッパーとライニング双方にもハイグレードな革を用いているので、革靴ならではの立体的な履き心地と経年変化を楽しめます。