“寄せ集め集団”MISCH-MASCH、設立1年で卓球クラブ日本一 チーム結成の裏には堀本真之介監督の熱い思い
7月中旬に行われた第43回全日本クラブ卓球選手権大会の女子一般の部で優勝したのが、設立1年目の大阪代表・MISCH-MASCH(ミッシュマッシュ)だ。 チームを設立した堀本真之介監督(育英高→大阪経済法科大出身)は、「ごちゃ混ぜ」「寄せ集め」というMISCH-MASCHのドイツ語での意味を引用し、「このチームは“寄せ集めのごちゃ混ぜ集団”です(笑)」と語る。 堀本監督にMISCH-MASCH設立のきっかけを伺うと、卓球界に対する熱い思いを語ってくれた。
チーム設立1年目でクラブ選手権優勝
――まずはクラブ選手権優勝おめでとうございます! 堀本真之介:ありがとうございます!改めてインタビューを受けるとなると緊張しますね(笑)。 優勝チャンスはあるかなと思っていたんですけど、まさか優勝できるとは…という気持ちです。 ――MISCH-MASCHというチームについて教えてください。設立1年目とお伺いしました。 堀本真之介:一応1年目ですね。 去年1年間は『オレンジ卓球場』というチーム名で活動していたのですが、自分がその卓球場を退職することになりまして、チーム名も変更させてもらったという経緯です。 ――オレンジ卓球場で出場した去年のクラブ選手権は女子一般でベスト8でしたよね? 堀本真之介:はい。ランク入りしていたので本戦推薦だったんですが、チーム名を変えたらまた都道府県予選から出ないといけない決まりでした。 大阪の他の女子チームには「そのまま出てや、勘弁してや~」と言われて、本当に申し訳なかったのですが、予選から新たなチーム名で出させてもらいました。
“寄せ集めのごちゃ混ぜ集団”が日本一に
――去年のメンバーからは、河野凪紗選手(明誠高→立命館大出身)が入った以外は変わらずですか? 堀本真之介:立命館大でインカレ準優勝してた河野さんが入ってくれて、去年選手として出ていた秋吉(栞・神戸松蔭女子学院大出身)さんが会社の実業団チームに入るということで、抜けたという形です。 ただ、秋吉さんは女子監督として残ってくれています。 堀本真之介:その他は、馬場麻裕(芦屋学園高→デンソー出身)、宮村栞奈(札幌大谷高→関西大出身)、藤原真由(奈良女子高→関西大出身)、大村明日風(関西学院高等部→関西学院大出身)はそのままで、女子はほとんど一緒のメンバーですね。 ――実力者ぞろいですね。 堀本真之介:男子は、去年いたメンバーが自分と喜多透(大阪桐蔭高→近畿大出身)、上野亨樹(野田学園高→駒澤大出身)、福浦康太(鳥取敬愛高→北陸大出身)の4人でした。 僕以外はみんな2段以上を持っていて全国での実績もしっかりあります(笑)。 堀本真之介:そこに今年から神京夏(愛工大名電高→愛知工業大→瀬戸内スチール出身)、梅崎光明(倉敷工業高→筑波大出身)、三浦健太郎(東山高→筑波大出身)、寺尾将希(東山高→近畿大出身)、桒村太知(神須学園高→龍谷大出身)と強力メンバーが加入したのですが、大阪府予選で惜しくも敗れてしまいました…。 来年は油断大敵をモットーに通過を狙います! ――そうそうたるメンバー、よく集めましたね。 堀本真之介:男子は自分が元々関わりのあったメンバーが多いのですが、関西だけでなく、関東、東海で大学時代やっていた選手もいます。各地方のメンバーがごちゃ混ぜです。 女子は、これまでお互い関わりが少なかったメンバーでいろいろな人の紹介などもあり、自分や秋吉さんが口説いて寄せ集めました。 なので“寄せ集めのごちゃ混ぜ集団”です(笑)。 MISCH-MASCH(ミッシュマッシュ)っていうのがドイツ語で「ごちゃ混ぜ」「寄せ集め」という意味と知って、そのままチーム名にしました。 ――“寄せ集めのごちゃ混ぜ集団”が日本一、いいですね! 堀本真之介:ごちゃ混ぜなんですけど、結局みんな性格良い人ばかりなので、チームとしてもまとまってできていますね。