総裁選の争点は? 独自政策は? 石破・菅・岸田3氏が回答
岸田氏「カラーが出るのは経済・外交」
岸田氏は冒頭、安倍政権の成果を評価しつつ「ここから先は次の人間が担う。これから先の経済、地方、社会保障、外交の大きな方向性、ビジョンを党員や国民のみなさんの前にしっかり示していく」と述べた。 そして、「自分自身のカラーが出るのは大きくは経済と外交だと思っている」と説明。「外交については外務大臣を務めたさまざまな経験を基に、いまの国際秩序の変化。米中対立が深刻化し、保護主義、自国主義、ブロック経済、こうした分断が進むなかで、島国で、人口が減少し、資源がない日本がどう生きていくか、しっかり示していかなければいけない」と訴え、「地球規模の課題にしっかりと旗を振り、ルール作りを先導するこういった日本でありたい」と続けた。経済については「アベノミクスの成長の果実をどう分配するのか。コロナによってより深刻化した格差にどう向き合うのか。しっかり訴えていきたい」と述べた。 憲法については、「自民党がすでに提出している4項目のたたき台草案。これはしっかりと議論を進める材料として訴えていかなければいけない」と主張。 「自衛隊の明記も重要な課題だが、緊急事態、首都直下型地震等が起こった時に国会の機能をどう維持していくのか。あるいは子どもの貧困が言われる中で、教育の問題、義務教育の無償化だけでいいのか。さらには一票の格差。人口が東京にどんどん集中する中で地方の議員の議席がどんどんと減っていく。人口割しか憲法に物差しとして書いていない。この点についてどう考えるのか。国民のみなさんに考えてもらう機会を増やすことが王道だと思っている」と語った。