半導体研究で産官学連携 SUMCOと佐賀大・産総研 人材育成も
SUMCOと佐賀大学、産業技術総合研究所(産総研)が半導体産業での幅広い協力関係を目指し、産官学で連携する。17日、シリコンウエハーの製造技術に関する研究開発や実証実験のほか、ビッグデータやオープンデータの利活用、人材育成・人材交流など半導体関連で幅広く活動するための包括協力協定を佐賀市で締結した。 【関連写真】締結式の様子 今回の協定は2022年10月設立の「さが半導体フォーラム」(事務局=佐賀県)がきっかけ。SUMCOは、佐賀大学への講演や集中講義、工場見学などで既に協力関係にある。産総研とは研究所見学や技術指導などで連携が進んでいる。 SUMCOは九州工業大学(北九州市戸畑区)などとも包括提携を結んでいる。今回、研究室単位などではなく、包括協力として取り組む範囲を広くし、スムーズな連携を目指していく。 17日の締結式に出席したSUMCOの龍田次郎副社長は、主力生産拠点のある佐賀県で「包括協定が結ばれたことは非常に意味がある」と強調。エッジAI(人工知能)コンピューティングに向かう中、先端品で最も必要な技術力の向上を目指し、協定を通して三者で高めていければと話した。
電波新聞社 報道本部