節約のプロが正月に「しない」2つのことと「必ずしている」たった1つのこと
じっくり貯蓄計画を見直して「貯める仕組み」を考える
こうしたなかで、私が年始に必ずすることがあります。それが「1年の貯蓄計画の見直しと貯める仕組みを考える」ことです。 今の貯蓄方法に問題はないか、よりよい方法はないか、毎月の貯蓄額はこのままでよいのかなど、具体的にこまかく見直すのです。 たとえば2024年の正月には、見直しをしたうえで新たに「旅積立」を始めました。 きっかけは息子の言葉でした。息子が未就学児のとき、「虫の国」と言われるマレーシアのコタキナバルに連れて行ったのですが、息子がそのときのことを覚えていて、「またいつか行きたい」と言ったのです。 息子は来年高校進学なので、大きな出費が予測されますし、時間的余裕もありません。そこで、大学生になったら長期の休みを取って行こうと話し合い、そのための「旅積立」を始めたのです。 家でゆっくりすごすからこそ、息子とこうした話もできるのがわが家の正月。だからこそ貯蓄計画の見直しにベストなタイミングなのです。 お金の見直しというのは、単に切り詰めるためだけでなく、今後の楽しみやめざすライフプランに近づけるためにするものだと私は思います。2025年の正月は、じっくりと貯蓄計画を見直してみてはいかがでしょうか? 教えてくれたのは… 丸山晴美さん 22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。 取材・文/かきの木のりみ 構成/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
サンキュ!編集部