「なかなか子どもを授かれず焦る…」約4組に1組が不妊治療をしている今、ストレスを最小限にするためにまずすべきこと
結婚して数年が経ち、そろそろ子どもが欲しいけれど、仕事も楽しみたい。そんな風に悩んでいるあなたへ。仕事と妊活、どちらを優先すべきか、その答えは夫婦それぞれです。年齢を重ねるごとに焦りを感じることもあるでしょう。 【漫画で読む】「なんかもう疲れちゃった…」不妊治療してまで、子どもを望む意味とは…? そこで今回は、2万人以上のカウンセリングを行ってきた公認心理師の大野萌子さんの著書『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)から一部抜粋して、年齢によるプレッシャーや仕事と家庭の両立など、現代人が抱える普遍的な悩みを紐解きます。 人生の転換期を迎えた今、どうすれば自分らしく、そして幸せに生きられるのか? 具体的な解決策とは…。
【お悩み】仕事をセーブして不妊治療をすべき?
30代前半で結婚し、「いつか子どもが欲しい」とは思っていたけれど、なかなか授かることができない。自身の年齢を考えると、仕事をセーブして不妊治療をすべきなのか、仕事と妊活のバランスを取るのが難しい。
タイミングを逃すと、人は焦りを感じやすくなる
厚生労働省の調査によると、不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は22.7%で、夫婦全体の約4組に1組の割合になると言われています。 企業カウンセリングをしている中での私の体感はもっと多い印象で、検査や治療をしていない妊娠希望者を含めると、2組に1組くらいの割合だと感じます。 多くの人が仕事と妊活の両立に悩んでしまう理由は、妊娠には「タイミング」が重要だからです。 男女共に仕事や社会生活の関係の中で、それぞれ妊娠における大切なタイミングを逃してしまうことで、そのバランスや両立に苦しんでしまうのです。 また、結婚する年齢自体が昔よりも遅くなっているので、妊活をスタートする年齢も上がり、いざ妊活を始めても思うようにいかない場合もあります。 働く男女のカウンセリングをしていると、妊活・不妊治療は経済的にも肉体的、精神的にも負担が多く、当事者にしかわからない個人的苦労がある、とてもデリケートな問題だと実感します。こうした認識を揃えておきましょう。