新型「シトロエンC5エアクロス」ハイブリッドを全方位からチェック&レポート!フランス製コンパクトSUVの性能やいかに?
C5はリラックスした運転スタイルに報いる
しかし、ハイブリッド車は燃料を節約する。特に、ブレーキをかけたり、オーバーランした際に発電し、小型のリチウムイオンバッテリー(0.89 kWh)に蓄電するので、外部電源として活躍する。「C5エアクロス」は、高速道路での全開走行を含む我々のテストで、リッターあたり15.3kmという好燃費を発揮した。冷静にアプローチすれば、さらにガソリン消費量をを削減することも可能だ。
我々は大きく開くドアから車に乗り込み、快適なシートに座る。シートは座面の前後長がやや短めだが、快適だ。後部座席の3つの独立したシートは、15cm前後移動でき、背もたれは傾斜角度を調節でき、トランクの床は2段階になっていて使い勝手が良い。 不満があるとすれば、かなり高い荷台の縁(77cm)、控えめな牽引能力(1,250kg)、完全に下ろすことのできないリアサイドウィンドウ(約6cmのガラスが見える)くらいだ。
シャシーは高い快適性を実現
サスペンションのチューニングもリラックスした方向だ。4.50mのSUVは、ほとんどの凹凸や路面の不具合を穏やかに、滑らかに乗り越え、乗員に不要な不快感を与えない。他のコンパクトSUVとは異なり、「C5エアクロス」はスポーツカーのふりをしないのだ。そして、それは良いことだ。
エアクロス(およびその乗客)が不快に感じるのは、急にハンドルを切ったりするときだけだ。すると、SUVは揺れ始め、揺れ始めると、ドライバーは無口なステアリングホイールを前にして、あまり祝杯を挙げたい気分にはなれない。言ったように、スポーティなドライビングは得意ではない。
操作は常にスムーズにいくとは限らない
最新式のタッチコントロールは、必ずしも利点ばかりではない。時折、面倒なメニュー表示もあるが、「C5」は中央の10インチディスプレイを少し使い慣れれば、マスターすることができる。しかし、タッチスクリーンは若干反応が遅れるし、音声入力はより高速なため、プログラムされたコマンド構造に縛られない方が良いだろう。